マイホーム取得体験記 戸建て1棟目

私が始めて不動産を購入した、戸建てマイホーム取得の体験記をご紹介致します。

この当時の私はまだ投資家ではなく、会社員の仕事のみを我武者羅に頑張っていた時期でした。

当時、将来を見据えて戸建てマイホームを買いたいと思い、勉強・研究をしながら物件を探していました。

何件か見て廻ってみて、なかなか納得できる物件が無いなと思っていた矢先に、良い住宅を見つけました。

ただし、かなりの予算オーバー物件です。

一部上場企業が販売する、8棟出しの建売分譲戸建て物件でした。

売り出し価格4,480万円です。

明らかに予算オーバーの物件でしたが、見てみたいと思い、冷やかしがてら内見を申し込みました。

売れ行きは好調のようで行った日には、上図の通り8棟の内1棟しか残っていませんでした。

実際に内見したところ、やはり一部上場企業の物件ですし高価なだけあって家は良いです。

設備、間取り、広さ、陽当たりもOKですし、私が希望していた車2台駐車もギリギリ何とかなりそうです。

しかし予算が合いません。

交渉を始めると、8棟の内のラスト1棟なので、売主も売り切りたいらしく、値引きには応じてくれるとのこと。

しかし、少し位の値引きでは話になりません。

大きく値引きできるならと冷やかし半分で話をしていると、これは偶然だったのですが、時期的にちょうど売主の決算月だということで、今月中に引渡しまで運べれば、値引きも大きくできます、とのこと。

しかし8月だったので、これはセールストークの嘘だと思い調べてみると、本当に8月決算の企業でした。

正直、運命を感じてしまいます。ラスト1棟、かつ決算月と、値引き交渉しやすい要素に恵まれています。

交渉相手(売主)の立場になって考える

ここで、売主の立場になって考えてみます。

購入者の立場でしか物事を考えられない人は、当然良い交渉などできません。

ラスト1棟という状況下においては、販売会社としても売り切ってしまえばその物件に投入する営業経費や人材も打ち切りにでき、次の事業へとシフトできます。

もっといえば販売会社は売り切るまでは銀行からの融資で費用を肩代わりしているため、売れるまでは常に金利を負担しているのです。

売り切るまでは営業経費・人材・金利等をずっと負担している状況なのですから、ラスト1棟ともなると多少値下げしてでも売り切りたい状況なのです。

また分譲販売では建築中の段階から既に販売は開始しており、何を焦っているのか早い人は完成の遥か以前に購入契約をします。

ここで大事なのは、販売の前半戦で既に定価で買ってくれている人達が沢山いるので、売主はそこで既に結構儲かっているということです。

売主も要はその事業のトータルで利益が出れば良い訳ですから、最後の終盤戦で多少値引きをしようが、痛くもかゆくも無いという訳です。

マイホーム取得体験記 契約合意まで

そして何度か折衝し、決算に間に合う事を条件に300万を値引きしてくれるところ(4,180万円)まで行きました。

しかし、ここで私は4,000万円という鬼の指値を入れます。

無茶な要求ですが、当初考えていた予算は本当にそれ位でした(笑)。

さすがに無理な話で交渉も決裂しかけたので、最後は間をとって4,080万円で契約しました。

結果、約10%ほどの値引きができ、400万円の値引きに成功しました。

しかし売主に対してはかなりプレッシャーをかけてしまったので、最後の契約時には、かなり微妙な空気が漂っていました(笑)。

これは後で知ったことですが、ここまでの値引きはなかなか難しいようで、かなりお得に購入することができました。

私は営業マンという職業柄、お金の交渉と駆け引きでは百戦錬磨だったので、少し上級テクニックかもしれません。

しかし、くれぐれもやり過ぎは禁物ですね。

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