はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「東芝の株価」を予想して、今後もしばらく低迷が続く理由について解説していきたいと思います。
🔳東芝の株価を予想【しばらく低迷が続く理由】
✅株価は長らく低迷が続く
✅売上高は5期連続で減収
✅ようやく、赤字から脱却
✅株価はまだ割安ではない
🔳東芝の株価を予想【2025年の復調を目指す】
✅2025年までの復調を目指す
✅再生エネルギーの事業拡大
✅新技術事業化でシェア拡大
「東芝の株価は、今後どうなるかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】東芝の株価は、今後しばらくは低迷が続き、2025年の復調を目指します。
東芝の業績は、過去5年で3度の赤字、売上も5期連続の減収が続いています。
今後は回復へ向かいますが、まだ赤字を脱したばかりであり、復調へは時間がかかるでしょう。
今回は「東芝の株価」を予想して、今後もしばらく低迷が続く理由について解説していきたいと思います。
東芝の株価を予想【しばらく低迷が続く理由】
それでは「東芝の株価」について予想していきましょう。
東芝の株価は、今後もしばらくは低迷が続きます。
以下に、東芝の株価と業績の現状から整理していきます。
株価は長らく低迷が続く
東芝の株価は、もう30年以上に渡り低迷が続いています。
下図に過去30年間における、東芝の長期株価チャートを示します。
東芝(6502)株価チャート_30年
東芝の株価は、長期に渡り右肩下がりの衰退が続いています。
この流れは止まらず、東芝の業績は低迷が続き、未だ復調の目途は立っていません。
売上高は5期連続で減収
東芝の売上高は、5期連続の減収が続いています。
下図に、東芝の業績推移を示します。
東芝(6502)業績推移と見通し
(四季報 20年12月16日更新)
15年3月期には6.1兆円あった売上高は、20年3月期には3.4兆円にまで落ち込みました。
たったの5年で、売上高が半分近くまで激減してしまったのです。
これでは業績が悪化し、株価が下落するのも当然です。
東芝が復権するには、まずはこの連続減収を止めることから始める必要があるでしょう。
ようやく、赤字から脱却
東芝の業績は利益の面でも、赤字決算を繰り返しています。
過去5年で3度の赤字を計上、直近の20年3月期も▲1,146億円の最終赤字となっています。
しかし現在ではようやく、赤字から脱却できる見通しとなりました。
下図に東芝の業績について、アナリストによるコンセンサス予想を示します。
東芝(6502)業績推移と見通し
(単位:百万円)
これによると21年3月期の当期利益は、1,075億円の黒字見通しとなりました。
さらにその後の22年3月期の予想においても、連続増益が見込まれています。
このように東芝の業績は今、ようやく赤字から脱却しようとしています。
その道のりはこれから始まるばかりであり、株価が上昇するには、もう少し時間がかかるでしょう。
株価はまだ割安ではない
東芝の株価は長らく低迷が続いていますが、株価は決して割安なわけではありません。
下記に東芝の株価指標について、日経平均との対比を示します。
これによると東芝の株価は、すべての指標において、平均値よりも割高です。
特にPBRは市場平均より4割も高く、配当利回りは3割ほども低い水準です。
日経平均 東芝
PER (会社予想) 23.3 26.3
PBR (倍) 1.3 1.8
配当利回り(%) 1.6 1.1
株価の指標(2021年2月時点)
このように東芝の株価は、決して割安なわけではありません。
これはつまり、「まだまだ下落しても不思議ではない」ということです。
よって少しでも業績に陰りが見えれば、東芝の株価は、再び下落を続けることになるでしょう。
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東芝の株価を予想【2025年の復調を目指す】
ここまで「東芝の株価」について、まだしばらく低迷が続く理由を解説してきました。
そして今後の東芝は、時間をかけて再建を図り、2025年までの復調を目指すことになるでしょう。
2025年までの復調を目指す
東芝の中期経営計画「Nextプラン」では、2025年をターゲットに、業績改善が計画されています。
下図に、「東芝Nextプラン」の一部資料を示します。
19年度には3.4兆円まで低下した売上高を、25年度までに4兆円まで引き上げる計画です。
東芝(6502)売上成長の目標
(単位:兆円)
東芝の2025年度中期目標
また営業利益の大幅増益も掲げており、20年度比で4倍となる、4,000億円の目標が設定されています。
この中期目標の達成へ向け、固定費の圧縮、利益率の改善等が進められています。
この目標を達成することができれば、東芝の株価は、2025年には復調することになるでしょう。
再生エネルギーの事業拡大
東芝の次世代を担う成長事業となるのが、再生エネルギー関連です。
下図に東芝における、再生エネルギー関連事業の概要を示します。
再生エネルギー事業の売上見込み
(単位:億円)
東芝の再生エネルギー関連事業
東芝では風力発電や水素システムなど、次世代を担う技術開発を強化しています。
再生エネルギーの事業規模は、2025年、2030年へ向けて、今後2~3倍へと増えていきます。
このような成長事業を伸ばすことができれば、東芝の株価・業績も、長期的には上昇するでしょう。
新技術事業化でシェア拡大
東芝では、新しい技術の事業化が次々と進められています。
下図に東芝における、新技術事業の一部を示します。
東芝の新技術 量子暗号通信
東芝の新技術 マイクロRNA
次世代のIT基盤を担う「量子暗号通信」や、がんの早期発見技術「マイクロRNA」などが柱です。
いずれの事業も市場予測では、今後2030年へ向け、需要が大幅に高まる見込みです。
これらの事業でシェアを高めることができれば、将来の業績向上に大きく寄与します。
このように東芝の業績は、時間をかけて、じっくりと再建を図ることになるでしょう。
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まとめ
以上により、今回は「東芝の株価」を予想して、今後もしばらく低迷が続く理由を解説させて頂きました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳東芝の株価を予想【しばらく低迷が続く理由】
✅株価は長らく低迷が続く
✅売上高は5期連続で減収
✅ようやく、赤字から脱却
✅株価はまだ割安ではない
🔳東芝の株価を予想【2025年の復調を目指す】
✅2025年までの復調を目指す
✅再生エネルギーの事業拡大
✅新技術事業化でシェア拡大
【結論】東芝の株価は、今後しばらくは低迷が続き、2025年の復調を目指します。
東芝の売上高は5期連続の減収、直近5年のうち3度も赤字に陥っています。
今後ようやく赤字から脱却するところであり、まだ復調までには時間がかかります。
当面は経営計画が示す通り、2025年を目標に、業績の改善を図ることになるでしょう。
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