株はどれくらい儲かるの?期待できる運用利回りとは

はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。

今回は、株は一体どれくらい儲かるの?という疑問を解決すべく、期待できる運用利回りについて解説してみたいと思います。

株式投資ってどれくらい儲かるのか、これはおそらく誰に聞いても人によって千差万別の回答をするはずで、それくらい明確な答えがない難しいテーマです。

しかし、初心者の方は株式投資がどれくらい儲かるのか知りたいですよね。

そこで今回は過去の歴史も振り返りつつ、統計的にどれくらいのリターンがあるのかなど、初心者の方にも分かるように検証してみたいと思います。

株は儲かる? 運用利回りの基本原則

まずは株式投資における運用利回りの基本原則について解説していきます。

株式投資には主に下記2つの収益パターンによる運用利回りを期待することができます。

株の運用利回り

✅株価上昇による運用利回り

✅配当による運用利回り

まず株価の上昇に期待するのは、株式投資における基本ですよね。

投資した企業の株価が期待通りに上昇していけば、投資家の利益もどんどん拡大していきます。

一方で株式は保有しているだけでも、定期的に配当金を貰うことができます。

これは企業が利益の一部を株主へ分配金という形で還元してくれるものです。

株式投資で期待できる収益構造は主に上記2つによるものであり、株式投資における理想的な形はこの株価上昇による収益と、配当による収益の相乗効果を得られるように運用することが理想形といえます。

以下に株価上昇による運用利回りと、配当による運用利回りのそれぞれについて、詳しく解説していきます。

株は儲かる? 株価上昇による運用利回り

ここでは株価上昇による収益は、果たしてどれくらいの運用利回りを期待できるものかを検証、解説していきます。

株価上昇による収益を得るには、投資するタイミングが極めて重要になります。

下図は日経平均株価の直近35年間の推移を示したチャートです。

日経平均株価 35年チャート

このチャート図が、これまでの日本の株式市場のすべてを映し出してくれています。

まず何といっても1990年代のバブル崩壊のインパクトは依然根強く、株価は現在でも未だに1989年に付けた史上最高値の38,900円の6割にも満たない水準です。

これはつまり1990年前後に買ってしまった株式は、例え35年間保有していたとしても未だに大きな損失を抱えてしまっているということになります。

一方でI T バブル崩壊後の2003年頃や、リーマンショック後の2009年頃の日経平均株価は共に7,000円台にまで暴落しており、この時に株を買うことができていれば、後に大きな収益を叩き出してくれることになります。

このように株価上昇による収益を狙うには、投資するタイミングが極めて重要になります。

株式投資における運用利回りは、投資する時期によって著しく変動してしまうのです。

では過去の日経平均株価を平均すると、一体どれくらいの運用利回りがあったのでしょうか。

下図は日経平均株価の100年間の推移になります。

これを見れば分かるように、日本の株式市場も長期的には右肩上がりでの上昇を続けていることが分かります。

日経平均株価 100年(対数)チャート

おおよその平均利回りを算定するために直近60年間における運用利回りを算定してみると、概ね年利5〜6%の利回りで上昇を続けてきたことになります。

続いて海外にも目を向けて、米国の株式市場ではどうでしょうか。

下図はNYダウの120年間の推移になります。

NYダウ 120年(対数)チャート

米国市場においても日本と同様に、長期的に右肩上がりでの上昇を続けています。

同じく直近60年間の運用利回りを算定してみると、概ね年利6〜7%の利回りで上昇を続けてきたことになります。

🔴株式市場の運用利回り(直近60年間)

 日経平均:5~6%

 NYダウ:6~7%

このように直近60年間の超長期的な傾向においては、日本よりも米国の市場の方がわずかに運用利回りが高いようです。

しかし余談ですが日本は1990年以降にバブル崩壊を迎えて長期のデフレに突入してしまった影響で、より直近の中期的な運用成績では、米国市場の方が圧倒的に利回りが高くなっています。

この辺りについては下記の別記事にて詳しく解説していますので、あわせて参照ください。

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株は儲かる? 配当による運用利回り

続いて『配当』による収益には一体どれくらいの運用利回りを期待できるのでしょうか。

まずデータとしては、日経平均株価とNYダウのそれぞれにおける配当利回りの平均値は概ね下記の通りとなっています。

🔴株式市場の配当利回り(2019年2月時点)

 日経平均:2.1~2.3%

 NYダウ:2.2~2.4%

ここでも日本よりも米国市場の方がわずかに利回りが高くなっています。

とはいえ実質的にゼロ金利の状態となっている銀行預金と比べれば圧倒的に高い利回りであることは確かなので、株式投資における配当金は非常に大きな魅力といえます。

なお株式情報サイトのYahoo!ファイナンスでは下図のように配当利回りの高い順にランキング表示してくれるページがあるので、高配当銘柄を探すのに役立つツールといえます。

配当利回りランキング(Yahoo!ファイナンス

これによると配当利回りが4%以上となるような高配当企業が実に200社以上も実在しており、これらの企業への投資を上手に活用することにより、運用利回りを高める効果が期待できます。

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株は儲かる? 株価上昇+配当の複利運用利回り

既に先述しましたが、株式投資における最も理想的な形は、株価上昇に配当を加えて複利で運用することに尽きます。

先述の株価上昇による運用利回りに、配当利回り加えた複利での利回りは下記のようになります。

🔴株価上昇+配当の複利利回り(2019年2月時点)

 日経平均:7.1~8.3%

 NYダウ:8.2~9.4%

先述の数字と比べても、利回りが格段に高まることが分かると思います。

これくらいの高い運用利回りを実現させることが、株式投資における理想形といえます。

これを実現させるには、配当の再投資を長期で愚直に繰り返すことであり、配当には決して手をつけてはなりません。

株価の持続的な上昇を期待できる優良な銘柄へタイミングよく投資できれば、上記のような高い運用利回りを実現させることは可能です。

なお株価上昇による収益を狙うには、投資するタイミングが極めて重要であるとお伝えしてきましたが、実は米国市場では常に右肩上がりの上昇を続けており、もはやタイミングを図ることさえ不要であるといます。

したがって筆者は米国株への投資が非常におすすめであると考えており、これについては下記の別記事にて詳しく解説していますので、あわせて参照ください。

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まとめ

以上により、今回は株式投資って一体どれくらい儲かるの?という疑問を解決すべく、期待できる運用利回りについて解説させて頂きました。

本件の結論としては、株式投資とは株価の持続的な上昇を期待できる優良な銘柄へタイミングよく投資すること、そして配当の再投資を繰り返し複利の運用を長期で実践することが、最も高い運用利回りを期待できる手法であるといえます。

勉強と鍛錬を繰り返し、ここで紹介してきたような運用利回り7〜9%の複利運用を長期で継続できれば、大きな富を築くことが可能となり、まさに人生を変えるほどのインパクトを与えてくれることでしょう。

ひたむきに勉強を継続し、長期で再投資を繰り返す複利運用を継続できた者だけが、庶民でも億万長者になれる切符を得ることができます。

皆さんも今すぐに勉強を始め、人生を豊かなものへと変えていきましょう。

株式投資について学ぶには書籍にて独学で勉強をするのも良いのですが、最初は何から始めれば良いのか分からない方も多いと思います。

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