はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は株式投資における、業種の種類と特性について解説してみたいと思います。
日本には様々な業種の企業が存在しており、実に33個もの業種に区分され、それぞれの企業により株式が上場されています。
🔵製造業
食料品 繊維製品 パルプ・紙 化学
医薬品石油・石炭 ゴム製品 ガラス・土石
鉄鋼 非鉄金属 金属製品 機械 電気機器
輸送用機器 精密機器 その他製品
🔵商業
卸売業 小売業
🔵金融保険業
銀行業 証券・商品 保険業 その他金融業
🔵運輸・情報通信業
陸運業 海運業 空運業 倉庫・運輸
情報・通信業
🔵その他
水産・農林業 鉱業 建設業
電気・ガス 不動産業 サービス業
これだけの数の業種があっては、投資初心者の方にとっては一体何を基準に、どの業種へ投資すれば良いのか分からないと思います。
よって今回は初心者の方に向けて、株式市場には一体どのような種類の業種があり、それぞれがどのような特性を持っているのかについて、簡単に分かりやすく解説していきたいと思います。
投資先の銘柄選定の入門編として、皆さまの投資活動の一助となれれば幸いです。
株式投資における業種の種類と特性について
さて株式市場における業種についてですが、冒頭では実に33個もの業種がある旨をお伝えしました。
しかしこれだけの数を解説していては大変なので、今回は業種の特性を大きく分類して下記5つの分類に分けて解説していきたいと思います。
業種の分類
✅ディフェンシブ銘柄
✅景気敏感株
✅輸出関連株
✅輸入関連株
✅内需関連株
市場には様々な特性を持つ業種があります。例えば景気動向の影響を受けにくい業種もあれば、反対に景気動向に業績を左右されやすい業種もあります。
また為替の影響を受けやすい業種と受けにくい業種、円安が有利となる業種もあれば円高が有利となる業種もあり、業種によって実に様々な特性を持っており、今回はこれらについて簡単に分かりやすく解説していきたいと思います。
業種の種類 ディフェンシブ銘柄
国民の生活に密接に関連している銘柄は俗にディフェンシブ銘柄と呼ばれ、景気動向の影響を受けにくい特性を持っています。
衣・食・住に関連する銘柄や生活必需品、医療関連など、生活する上で欠かせない分野の業種がこれに該当します。
その他にも電力、ガス、鉄道、バスなどの業種もこれに該当します。
これは例えば景気動向が悪化したからといって、食料品や医薬品、ティッシュやシャンプーなどの買い物をやめる人はほぼいないですよね。
風邪をひいた人は景気が悪くても薬を買いますし、景気が悪いからといってシャンプーするのをやめる人はいないのです。
したがってこのディフェンシブ銘柄は景気動向の影響を受けにくい安定性を持っているのが強みといえます。
ただし、後述する景気敏感株などのように好景気時の爆発的な上昇にはあまり期待できません。
業種の種類 景気敏感株
景気動向の影響を受けやすい業種・銘柄は俗に景気敏感株と呼ばれ区分されています。
これらの業種は景気が悪くなった時には株価も業績も落ち込みやすい反面、景気が良い時には株価も業績も上がりやすい特性を持っています。
該当する業種は主に鉄鋼、金属、化学などの素材産業や、機械、電機などのメーカー系、その他海運などがこれに該当します。
業種の種類 輸出関連株
輸出に大きく依存する業種は俗に輸出関連株と呼ばれ区分されています。
該当する業種は自動車、電機、精密機器、機械などが挙げられます。
これらの業種は輸出への依存が大きいため、為替の影響を大きく受ける特性を持っています。
輸出が主体なので為替が円安になるほど海外での販売では有利に働き業績が向上しやすくなるため、為替が円安方向へ振れると株価は上昇する傾向にあります。
逆に世界経済に不安材料が出て円高となる局面においては業績が悪くなるため、株価も下落する傾向にあります。
このように輸出関連株は為替の影響を大きく受けることから、世界経済の影響を受けやすく、先述の景気敏感株とも重なる部分があるといえます。
業種の種類 輸入関連株
前述の輸出関連株とは逆に、輸入に大きく依存する業種は俗に輸入関連株と呼ばれ区分されています。
該当する業種は原油、大豆、トウモロコシなどの輸入食糧、輸入家具、原料を輸入する紙・パルプ、輸入木材、その他電力、ガス、石油産業などが挙げられます。
これらの業種は輸入への依存が大きいため、輸出関連株とは逆に円高の局面になると海外で資源を安く調達できるようになり業績が向上するため、為替が円高へ振れると株価が上昇する傾向にあります。
このように輸入関連株についても前述の輸出関連株と同じく為替の影響を大きく受けることから、世界経済の影響を受けやすい特性を持っています。
業種の種類 内需関連株
先述の輸出関連株のような海外の事業ではなく、主に国内での事業を基盤にしている業種は俗に内需関連株と呼ばれ区分されています。
対象となる業種は建設、不動産、外食、小売、通信、電力、電鉄、食品などが挙げられます。
これらの業種は国内景気の動向に連動する特性を持っており、また円高に振れると業績が上がりやすい傾向にあることから、先述のディフェンシブ銘柄や輸入関連株とも一部共通する部分があるといえます。
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まとめ
以上により、今回は株式投資における業種の種類と特性について解説させて頂きました。
それぞれの業種には個々の特性があるため、株式市場では社会情勢に応じ、業種によって異なる値動きをすることになります。
したがって1つの業種だけに集中して投資していると、その業種に不利となる社会現象が起こると途端に損失が膨らんでしまうため注意が必要です。
これを回避するには様々な業種へ分散投資してリスクヘッジしておくか、集中投資するのであればその業種の中・長期的なトレンドをしっかりと予測した上で投資する必要があるでしょう。
株式投資で成果を上げるには、このように様々な知識の習得や経験が必要になります。
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