コロナショックの底値を見極める3つの法則とは

はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。

今回はコロナショックの底値を見極める方法として、3つの法則について解説していきたいと思います。

✅ ①恐怖指数VIX

✅ ②米国の長期金利

✅ ③SARSに学ぶ

コロナショックで株価の暴落が続いているため、不安になっている方も多いですよね?

こんな時は誰もが、株価の「底値」を知りたいものです。

株価の底値を予測するには、いくつかの方法があります。

複数のさまざまな法則を組み合わせることで、株価の底値を、ある程度予測することができます。

今回はコロナショックの底値を見極める方法として、3つの法則について解説していきたいと思います。

「コロナショック」底値の見極め① 恐怖指数VIX

それでは、コロナショックの底値を見極める方法について解説していきましょう。

まずは、恐怖指数VIXと呼ばれる指標を活用します。

VIX指数とは

VIXは「恐怖指数」と呼ばれ、市場の混乱の度合いを示す代表的な指数です。

VIXの数値は高くなればなるほど、市場の混乱の度合いが強いことを示します。

早速、VIXの長期チャートを見てみましょう。

恐怖指数VIXの長期チャート

(引用元:TradingView

平常時のVIXは、概ね14~20くらいで推移します。

しかし上図のチャートでは際立って突出している箇所が、2つありますね。

2008年のリーマンショックと、今回のコロナショックです。

VIXは12年ぶりの高水準

リーマンショックの時は、VIXが最高値で89まで上昇する異常事態となりました。

今回のコロナショックでも、VIXは一時82を超えるまでに上昇しています。

これはリーマンショック以来、12年ぶりの異常事態です。

株価は底値が近づいている

VIXが12年ぶりの高水準で、リーマンショックに迫るほど上昇しているということは、すでに株価は、底値が近いことを意味しています。

すでに12年ぶりの異常事態となっており、VIXがこれ以上に上昇することは考えづらいためです。

通常の株価サイクルであれば、VIXは25を超えてくると、底値が近いとされています。

それが今回は、VIX=82まで上昇したのです。

すでにこれ以上悪化しようのない水準にまで達しており、株価は底値が近い可能性が高いといえるでしょう。

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「コロナショック」底値の見極め② 米国の長期金利

続いて参考としたい指標が、米国の長期金利です。

米国の金利は、まさに世界経済の心臓といっても過言ではありません。

世界経済の行方は、常に米国の金利が鍵を握っているのです。

金利は過去最低を大幅に更新

コロナショックの影響で、米国の長期金利が大幅に低下しています。

1月中旬までは1.8%ほどだった金利は、コロナショックとともに急低下し、一時0.4%台にまで低下しました。

これは過去に類を見ない事態で、過去最低の水準を大幅に更新しています。

米国10年債利回り

金利が低下すれば、株価は上がる

いつの時代においても、金利が大きく低下した後には、株価が必ず上昇します。

経済は常に、下記のようなサイクルを循環しているためです。

景気拡大 → インフレ → 金利上昇

↑           ↓

金利低下 ← デフレ ← 景気縮小

金利が低下すれば、経済が活性化されて景気が上向き、株価が上昇します。

米国の金利は過去最低の水準を大幅に更新しており、すでにこれ以上ないまでに低下しています。

よって、ここからは株価の上昇トレンドへ移行していくため、株価は底値が近い可能性が高いといえます。

FRBが緊急利下げと量的金融緩和

早速3月15日、FRBが1%の緊急利下げと、量的金融緩和の施行を発表しました。

事実上、4年ぶりのゼロ金利政策となります。

このような金融政策や金利の利下げは、景気を下支えする役割を担います。

よって株価はやはり、底値が近づいている可能性が高いといえるでしょう。

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「コロナショック」底値の見極め③ SARSに学ぶ

最後に、歴史に学ぶ方法をご紹介します。

2003年にも、中国を発信源とする新型肺炎ウイルスが流行して、世界中で大きな騒動となりました。

新型肺炎ウイルス「SARS」です。

SARSの時は、3月中旬が底値

SARSの時も、12月から3月にかけて、株価が急落しました。

今回のコロナショックと、同じ傾向です。

米国株NYダウ SARSの影響

このSARSの歴史から参考としたい項目が、下記の3つです。

2003年のSARSから学ぶこと

✅株価の底値は3月中旬だった

✅春には鎮静化し、7月には終息宣言が出た

✅鎮静化した後は、株価が大きく上昇した

SARSの時の株価下落は、3月中旬が底値となりました。

そして春には騒動は鎮静化し、7月には終息宣言が出されています。

ここで大切なことは、底値が3月中旬であったこと。

そして春以降には、株価が大きく上昇したことです。

今回のコロナショックの方が騒動の規模が大きいため、何ともいえませんが、同じ新型肺炎ウイルスの歴史として、参考にしておきたいデータです。

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まとめ

以上により、今回はコロナショックの底値を見極める方法として、3つの法則について解説させて頂きました。

ここまで解説してきた3つの法則について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。

✅ ①恐怖指数VIX

✅ ②米国の長期金利

✅ ③SARSに学ぶ

恐怖指数VIXは、すでにこれ以上ないまでに上昇しています。

同じく米国の長期金利の低下も、これ以上ないほどの水準に達しています。

2003年のSARSの時も、株価の底値は3月中旬でした。

この3つの指標から推測すれば、株価はすでに底値が近いことを意味しています。

よって過度に恐れず、もう少しだけ待っていれば、株価は反発する可能性が高いといえるでしょう。

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