はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「ソニーの株価」を予想しながら、高騰した株価について、今後の動向を解説していきたいと思います。
🔳ソニーの株価を予想【直近は株価も業績も大躍進】
✅株価は、直近8年間で10倍に急騰
✅18年3月期より営業利益が大幅増
✅ゲーム&ネットワーク分野が躍進
🔳ソニーの株価を予想【中期的には、横ばいが続く】
✅業績成長は、ここから伸び悩む
✅株価は中期的に、横ばいが続く
🔳ソニーの株価を予想【長期では少しずつ上昇する】
✅長期的には、少しずつ上昇する
✅配当金は連続増配が続いている
✅株価は割高でなく、妥当な水準
「ソニーの株価は、今後どうなるかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】ソニーの株価は、中期的には横ばい、長期的には少しずつ上昇していくでしょう。
ソニーの株価は、直近8年で10倍に高騰しましたが、今後は上昇が止まりそうです。
直近は業績が大きく向上していたものの、今後は一時的に成長が止まり、停滞が続くためです。
今回は「ソニーの株価」を予想しながら、高騰した株価について、今後の動向を解説していきたいと思います。
ソニーの株価を予想【直近は株価も業績も大躍進】
それでは「ソニーの株価」について予想していきましょう。
まずはソニーにおける、株価と業績の現状について整理しておきましょう。
株価は、直近8年間で10倍に急騰
ソニーの株価は、直近8年間で大きく上昇しました。
下図に過去30年間における、ソニーの長期株価チャートを示します。
ソニー(6758)株価チャート_30年
ソニーの長期株価推移では、2013年より、株価が急激な上昇を始めました。
この8年間で、株価が10倍以上に上昇したのです。
この株価の大幅上昇に伴い、ソニーの時価総額は、短期間で10倍となる躍進を遂げています。
ソニー(6758)時価総額の推移
18年3月期より営業利益が大幅増
特に2018年3月期から、ソニーの営業利益は大幅な増益となりました。
下図にソニーにおける、営業利益の長期推移を示します。
ソニー(6758)営業利益の推移
特に直近の3期について、営業利益が大きく伸びていることが分かります。
このような業績の大幅な向上により、ソニーの株価は大きな上昇を遂げました。
ゲーム&ネットワーク分野が躍進
ソニーの業績を向上させている要因の一つが、ゲーム&ネットワークサービスの躍進です。
下図にゲーム&ネットワークサービスの分野における、営業利益の推移を示します。
ゲーム&ネットワークサービス 営業利益の推移
プレイステーション4発売後の2014年以降、ゲーム分野の業績は右肩上がりで成長しています。
特にオンライン化によるネットワークサービスが伸びており、ゲーム業界にも新たな需要が生まれています。
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ソニーの株価を予想【中期的には、横ばいが続く】
ここまでソニーにおける、株価や業績の現状について整理してきました。
ここからはソニーの株価について、今後の動向を予想していきましょう。
業績成長は、ここから伸び悩む
ソニーはここまで大きな業績成長を遂げてきましたが、今後の業績はやや停滞する見込みです。
下図に、ソニーの業績推移と見通しを示します。
ソニー(6758)業績推移と見通し
(単位:百万円)
ここでは業績の会社予想に加え、アナリストによるコンセンサス予想値も示されています。
これによれば、21年3月期の営業利益は、大幅な減益となる見通しです。
さらに22年3月期も、当期利益は大幅な減益予想となっています。
つまりソニーの業績は、中期的には殆ど成長がなく、良くても横ばいが続く見通しです。
株価は中期的に、横ばいが続く
基本的には業績が成長しなければ、株価も上昇することはありません。
上述の通りソニーの業績は、良くても横ばいを保つのが精一杯のようです。
よって中期的に、少なくても2022年までは、これ以上の株価上昇は難しいでしょう。
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ソニーの株価を予想【長期では少しずつ上昇する】
ここまでソニーの株価が、中期的には上昇しない理由を解説してきました。
しかし株価は長期的には、少しずつ上昇を続けるでしょう。
以下に、その理由について解説していきます。
長期的には、少しずつ上昇する
ソニーの株価は、中期的には上昇しなくても、長期的には少しずつ上昇を続けるでしょう。
下図にソニーの設立時からの、売上高の長期推移を示します。
ソニーの歩み 売上高の推移
ここでも中期的には横ばいが続いていますが、それでも長期的には上昇傾向にあります。
中期的には上昇せずとも、これから10年、20年の長期スパンであれば、業績も少しずつ成長を続けるでしょう。
配当金は連続増配が続いている
ソニーの株価を支える魅力的な要素が、配当の連続増配です。
下図にソニーの直近4期における、配当金の推移を示します。
ソニー(6758)配当金の推移
ソニーの配当は現在、3期連続の増配が続いており、配当金はすでに2倍以上に増配されました。
そして今後の配当も、引き続き増配傾向が続く見込みです。
下図に四季報における、ソニーの業績推移と見通しを示します。
ソニー(6758)業績推移と見通し
(四季報 20年12月16日更新)
この業績予想には、今後における配当金の予想値も示されています。
これによればソニーの配当は、今後も持続的な増配が続く見込みです。
配当の増配が続くようであれば、ソニーの株価は安定して、少しずつ上昇を続けるでしょう。
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株価は割高でなく、妥当な水準
ソニーの株価は直近8年間で大きく上昇しましたが、株価はまだ割高ではありません。
下記にソニーの株価指標について、日経平均との対比を示します。
日経平均 ソニー
PER (会社予想) 25.3 15.7
PBR (倍) 1.2 3.1
配当利回り(%) 1.7 0.4
株価の指標(2021年1月時点)
株価は高騰したものの、それでもPERはまだ日経平均よりもかなり低い水準です。
株価が上昇しても割安ということは、「今までの株価が安すぎた」という可能性が高いです。
ソニーの株価は決して割高になっておらず、「正常化した」という解釈で問題なさそうです。
よって今後も、業績がきちんと成長へ向かえば、株価も順当に上昇するでしょう。
株価を予想するには
ここまで解説してきた業績予測や株価指標について「よく分からない」という方も多いと思います。
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まとめ
以上により、今回は「ソニーの株価」を予想しながら、高騰した株価について、今後の動向を解説させて頂きました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳ソニーの株価を予想【直近は株価も業績も大躍進】
✅株価は、直近8年間で10倍に急騰
✅18年3月期より営業利益が大幅増
✅ゲーム&ネットワーク分野が躍進
🔳ソニーの株価を予想【中期的には、横ばいが続く】
✅業績成長は、ここから伸び悩む
✅株価は中期的に、横ばいが続く
🔳ソニーの株価を予想【長期では少しずつ上昇する】
✅長期的には、少しずつ上昇する
✅配当金は連続増配が続いている
✅株価は割高でなく、妥当な水準
【結論】ソニーの株価は、中期的には横ばい、長期的には少しずつ上昇していくでしょう。
ソニーの株価はすでに高騰し、直近8年間で10倍にまで急騰しました。
しかし今後の業績は、中期的には成長が止まるため、株価も一時的には停滞するはずです。
それでも長期的には少しずつ成長を続け、株価も持続的な上昇を続けるでしょう。
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