不動産投資の魅力として生命保険の代わりになる、年金の代わりになる、インフレ対策になる、といったメリットがあり、不動産投資を検討されている方であれば一度は聞いたことがあるかと思います。
今回はこれらのメリットについて解説していきますが、正しい運用さえできれば、これらは決して嘘ではなく、十分実現可能なメリットといえます。
不動産投資を上手に活用することができれば、保険会社で生命保険や個人年金に加入する必要がなくなります。
実際に私も外部の保険には一切加入せずに、不動産投資で生命保険・年金・インフレ対策のすべてを代用しています。
今回はこれらのメカニズムについて詳しく解説していきたいと思います。
不動産投資は最強の生命保険
結論から申し上げて、不動産投資は最強の生命保険になります。
まず不動産購入時に締結するローンに『団体信用生命保険』が自動的に組み込まれるのですが、これが非常に優れものなので、他の生命保険に加入せずとも、これだけで十分に生命保険の役割を果たしてくれます。
この団信保険はオーナーに万が一があった場合にローンを完済してくれるものなので、不測の事態が起きても家族に無借金の不動産と毎月の家賃収入を残すことができます。
さらに保険料は金利に含まれているため、直接支払いが発生することはありません。
基本的には入居者から受け取る家賃収入からローンを返済するので、実質的には入居者がせっせと保険料を支払ってくれていることになり、オーナーには保険料の負担がありません。
まさにこれこそが、最強の生命保険です。
賢明な不動産投資家は、民間の生命保険などにはお金を使わず、入居者が保険料を負担してくれる、最強の保険に加入しているということです。
私の場合も現在3棟の所有不動産のローンがあるので、万が一私が死んでしまった場合には、3棟ともにローンが完済され、妻が無借金で不動産を所有することができます。
さらに毎月3棟からの家賃収入を得ることができるので、妻にはまさにウハウハな生活が待っているのです。
これ以上パフォーマンスの優れた生命保険は、他にありません。
不動産投資は年金の代わりになる
不動産投資は将来的にローンが完済されれば晴れて無借金で不動産を所有することになり、毎月安定した家賃収入を得ることができます。
これは考えてみると凄い事で、働かなくとも毎月必ず現金収入が得られるという点で、他の投資には無い大きな魅力です。
例えば株式投資ではどれだけ多くの株を保有していようが、毎月確実なキャッシュフローを得られる訳ではありませんが、不動産では毎月確実な現金収入を得ることができるのです。
したがって不動産投資を上手に活用し、退職までの間にローンを完済することができれば、毎月確実な現金収入が入り、年金の代わりになるということです。
基本的には入居者から受け取る家賃収入からローンを返済する訳ですから、実質的には入居者がせっせとオーナーの年金積み立てをしてくれるようなもので、まさに夢のような話です。
このスキームで賢明な不動産投資家は前述の生命保険と併せて、最強の年金収入を得る事ができるのです。
不動産投資は最強のインフレ対策
不動産投資は最強のインフレ対策となります。
下図は東京都区部における直近60年の家賃推移を示しています。
日本は1990年代にバブル崩壊を経験している影響で直近では横ばいに甘んじているものの、長期的に見れば上昇傾向にあり、この60年の間に家賃水準は30倍程度にまで上昇しています。
家賃が上昇(=物価上昇)するということは、現金の実質価値が減り、不動産の価値が上昇するということです。
家賃60年チャート(東京都区部)
続いて参考としたいのが下図の公示地価の50年チャートです。
この図からは一見、1990年前後のバブル期の異常な高騰だけが目立つように見えます。
確かにこの高騰は異常事態であり、相場が巻き戻されるのも当然といえますので、このような時期にだけは買ってはいけないという観点で参考になります。
しかし私が伝えたかったのはこのことではなく、この図を少し別の観点で見て欲しいのですが、このバブル期の暴騰時を除けば、地価相場は極めて資本主義らしい右肩上がりの上昇を持続的に続けているということです。
よって購入する時期さえ見誤らなければ、地価は長期的に安定して上昇を続けるということがいえると思います。
公示地価 50年チャート
上記の要因をまとめると、資産を現金で保有していた場合には物価上昇の影響をまともに受け、現金の実質価値が大きく目減りしてしまうのに対し、資産を不動産で所有することにより、物価上昇のリスクをきちんと回避し、それどころか資産を大きく増やす効果があることを示しています。
これが、資産を現金で保有した場合と、不動産で保有した場合との決定的な差となります。
まとめ
以上により、不動産投資のもたらす生命保険・年金・インフレ対策の有効性について解説させて頂きました。
賢明な投資家はこのような形で不動産投資を活用することにより、これらの恩恵をフルに受けながら、資産を拡大させているのです。
特にインフレ対策の部分では、資産を現金で保有するか、不動産で保有するかで天と地ほどの差を生みます。
現金預金者はどんどん貧しくなる一方で、投資家はどんどん資産が増えていくので、ますます貧富の差を拡大する由縁となっています。
これが『お金の教養』というものです。
このような『お金の教養』について学ぶには、書籍等で独自に勉強をするのも良いですが、最初は何から始めれば良いのか分からない方も多いと思います。
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