不動産投資に関する書籍で、私が実際に読んだ中から厳選して5冊、おすすめの本をご紹介します。
書籍による勉強は最も手軽に、場所や時間にも縛られず、安価に勉強できる最強のツールです。
一冊たった1,500円前後で、著名な投資家達が数十年に渡り血のにじむ思いで歩んできた経験、ノウハウを享受できるのですから、これほどコストパフォーマンスの良いツールはありません。
その1冊1,500円が、将来1,000倍〜10,000倍、場合によっては10万倍のリターンを生む可能性を秘めているのですから、書籍の費用など安いものです。
自己投資への費用や時間を、絶対に惜しんではいけません。
またインターネットの目覚ましい普及により、検索すればネット上でもいくらでも勉強できるのですが、Webサイトに載っている情報の信頼度には疑ってかかる必要があります。
ネット上の情報は、どこの誰かも分からない個人の素人が広告報酬目的で出している記事が大半なので、情報の信頼度という点においても書籍の方が信頼でき、お勧めできます。
初心者の方は特に、書籍をたくさん読むことをお勧めします。
私自身、そうしてきたからこそ今があります。
10冊読んでもたかだか1万5千円程度ですので、これほどパフォーマンスの良い勉強はありません。
読んで損する事はありませんが、読まなければ損失にしかなりません。
是非たくさんの書籍を読み、人生を豊かにして下さい。
金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサキ)
言わずと知れた名書で、日米を中心にベストセラーとなり、世界中で売れている伝説の名書です。
著者のロバート・キヨサキ氏は米国で不動産投資を主体に1代で巨万の富を構築した偉大な投資家です。
本書は不動産投資の専門書ではありませんが、投資に対する心構えなど、投資家になる上で最も必要なマインドの部分を教えてくれる、貴重な一冊です。
日本でも非常に多くの不動産投資家が、この本をきっかけとして不動産投資への道を歩んできています。
初心者にはもちろん、不動産投資に携わるすべての人におすすめしたい一冊です。
非常に個性的な本で、一度読んだら記憶に残る、魂に問いかけるような一冊で、私も多くの影響を受けました。
本書の中でも数々の名言がありますが、特に私が不動産投資を始める時に、1億の借金という極度のプレッシャーに襲われていた時に、下記の名言に救われました。
『臆病な人間は決して勝者にはなれない』
『根拠のない疑いや恐怖が臆病な人間を作る。臆病な人間は批判をし、勝利を収める人間は分析をする』
投資家にとって最も大事なことは、小手先の細かいテクニックよりも、マインドの部分であることを教えてくれる、貴重な一冊です。
不動産投資は新築木造3階建てアパートで始めなさい(田脇 宗城)
新築木造アパートの専門書です。
私が不動産投資を学んできた中で、大変参考となった一冊です。
不動産投資の書籍には有名大家が過去の投資歴を自慢するような本が多く散見されますが、この本は著者がアパート専門の不動産会社(株式会社アメニティジョイハウス)の社長ですので、決して個人の自慢話の本ではなく、しっかりと勉強できる一冊です。
特にタイトルにもある通り木造3階建てプランに特化しており、なぜ木造が良いのか、なぜ3階建てが良いのかについて一つ一つ丁寧に根拠付けて解説しており、その考え方も理にかなっており、とても勉強になりました。
Excelでできる不動産投資「収益計算」のすべて(玉川 陽介)
不動投資の収益計算に特化した専門書です。
もちろん計算の話だけでなく、収益構造は元より、不動産投資に対する本質的な部分まで学ぶことのできる、貴重な良書です。
私は不動産投資をする以上、収益シュミレーションを『自分で』作成することが必須であると考えています。
不動産業者は簡単なシュミレーション結果は出してくれますが、自社に都合の良いように作られた甘めの結果しか出してくれません。
私は勉強に勉強を重ね、Excelで膨大なプログラムを自作し、物件検討に役立てています。
収支シュミレーションを自ら行うことで、不動産収支の構造を肌で理解し、本質的な構造まで見えてくるようになれば、物件購入の可否判断を自身でしっかりと決断できますし、何より自信にも繋がります。
収益計算を学ぶ上で、この本はとても参考になりました。
不動産投資で陥る55のワナ(小林 大貴)
本書はタイトルにある通り、不動産投資に関わる様々なリスクについてひたすら提議してくれる専門書で、タイトルも内容も個性溢れる貴重な書籍になります。
初めて不動産購入をお考えの初心者が、リスク確認の教本として活用して貰えれば有意義であると思います。
不動産購入の際は本書を読み、自分に当てはまりそうなリスクがあれば不動産会社にすべて確認しましょう。
実は私も1棟目のアパートの契約直前にこの本を見つけ、契約までの短期間の間で急いで読破し、契約に備えた事をよく憶えています。
ひたすらリスクについて書かれており、見方によってはネガティブな内容の連続のため、本書を読むことで投資に踏み切るのが怖くなってしまうくらいです。
しかし逆を返せば、本書を読んで怖くなるくらいであれば、準備と勉強が足りていないのかもしれません。
この記事を書くに当たり改めて読み返してみて驚いたのですが、本書は2015年に出版されているにも関わらず、2018年に大騒動となったシェアハウス破綻問題を予言しており、『自己資金を改ざんするワナ』やシェアハウスの30年サブリースに対し警鐘を鳴らしていました。
シェアハウスで失敗した方々は本書を読んでいれば、もしかすると失敗を避けられたのかもしれません。
失敗したり騙されたりしないためにも、本書で提議しているリスク項目はすべて自分で潰せるよう、準備と勉強ができればベストであると考えます。
家賃について考えてみたら、収益を上げる方法が見えてきた(亀田 征吾)
こちらは探してもなかなか見つからない類の書籍で、家賃について考える専門書です。
ほとんどの不動産書籍は自らの投資手法を掲げるものばかりの中、このような不動産経営の本質的なところを集中的に学べる書籍は珍しく、大変貴重な一冊です。
家賃はどのようにして設定するのが最適なのか、他の物件と比較してどの程度の価格差をつけるのが妥当なのか、などを1つ1つ具体例を交えながら根拠付けて丁寧に解説している良書です。
私が不動産事業を続けて行く上で大変参考になった一冊なので、これから不動産投資に携わっていく人には、ぜひお勧めしたい一冊です。
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