株価のトレンドとは 上昇・下落・調整のトレンドを見極める

はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。

今回は株価のトレンドについて、上昇・下落・調整のトレンドの見極めについて解説していきたいと思います。

株価にはそれぞれに一定期間のトレンドがあり、上昇トレンド、下落トレンド、調整トレンドの3種のトレンドがあります。

上昇が続く時期、下落が続く時期、横ばいが続く時期、株価はこの3つのトレンドを不規則に繰り返しながら、相場を形成しています。

日経平均株価 2年チャート

(短期的なトレンド)

このように株価には一定期間のトレンドがあるので、株式投資で成果を上げるには、相場を形成しているトレンドの動向をしっかりと把握し、予測することが求められます。

よって今回は株価のトレンドについて、上昇・下落・調整のトレンドの見極めについて解説していきたいと思います。

株価のトレンドを形成する期間

株価のトレンドには上昇・下落・調整の3種のトレンドがありますが、それぞれのトレンドには長期的なトレンドもあれば、短期的なトレンドもあります。

そして長期的なトレンドの中には、複数の短期的なトレンドがあり、これらが複雑に絡み合って株価が構成されています。

先ほど示したチャートは日経平均株価の2年間のチャートなので、短期的なトレンドを示したものです。

一方で下図は日経平均株価の直近13年間のチャートになります。

こちらは先ほどの短期的なトレンドとは大きく異なり、長期的なトレンドを示したものといえます。

2006年以降の日経平均株価

(長期的なトレンド)

これら2つのチャートを見比べると分かりますが、2年間のチャートでは複数の短期的なトレンドが絡み合って相場が形成されていますが、一方でこの期間を長期チャートで見た場合には、単なる調整トレンドでしかありません。

このように株価の長期的なトレンドの中には、複数の短期的なトレンドがあり、これらが複雑に絡み合って相場が形成されています。

トレンドには1~4ヶ月程度の短期のトレンドもあれば、数年規模で形成される長期のトレンドもあるということです。

株価のトレンドは金利により形成されている

では株価のトレンドというのは、一体どのような要因によって変化していくのでしょうか。

それさえ分かれば、株式投資で常に勝ち続けることが可能となります。

結論を言いますと、株価のトレンドが決まるのに重要な役割を担っているのが、米国の長期金利です。

そもそも経済というのは下記のような景気の循環サイクルがグルグルと廻ることにより、歴史的に同じような動きを常に繰り返してきています。

景気拡大 → インフレ → 金利上昇

↑           ↓

金利低下 ← デフレ ← 景気縮小

ここで重要な役割を担っているのが『金利』です。

各国の長期金利は、それぞれの政府と中央銀行によって大部分が操作されています。

これは言い換えると、経済の行方はある程度、政府に操作されているということです。

たとえば政府の思惑通りにインフレが進み景気が過熱してくれば、金利を上昇させ相場を抑制します。

直近では2017年~2018年にかけて米国が段階的に利上げをしていた時期が、まさにこのパターンに該当します。

逆にデフレが続いている時には金利を引き下げて経済を活性化させ、インフレを誘導する政策が施されます。

これはまさに現在の日本のマイナス金利政策に当てはまります。

すなわち、金利が上昇してくれば景気後退が近づいているということになり、逆に金利が引き下げられている状況においては近い将来に経済が活性化され、景気が拡大することを意味しているのです。

株価のトレンド 米国の金利に着目せよ

ここまでお話してきた通り、経済の景気循環を形成する上で大きな鍵を握るのが『金利』です。

ではどの『金利』に着目すべきなのかというと、米国の長期金利に着目するのが良いでしょう。

米国の通貨であるドルは世界の基軸通貨であり、基本的に米国の経済が世界経済の中心を担っています。

したがって米国の金利に着目しておけば、ある程度世界経済の行方を占うことができてしまうのです。

よく経済ニュースでFRBが利上げをするのか、しないのかと盛んに報じられるのはこのためです。

それでは米国の金利がどのように経済に影響を及ぼしているのか、実例を見ていきましょう。

下図に日経平均株価と、米国長期金利(10年債利回り)の推移を示します。

日経平均株価

米国10年債利回り(長期金利)

着目すべきは、米国金利の推移です。

上図の米国金利では丸印で囲った箇所で計3回、金利が大きく低下した局面が見られます。

この金利低下の局面こそ、株価が上昇トレンドへと移行を始めるタイミングとなります。

先述したように、金利が低下すればマネーが流通しやすくなって経済が刺激され、基本的に景気は拡大する方向へと向かっていきます。

案の定、上図の丸印で示した3回の局面ではいずれの場合においても、その直後に日経平均株価が大きく上昇しています。

一方で三角の印で囲った箇所は、金利が大きく上昇した局面です。

このような金利上昇の局面では、株価が下落トレンドへと移行を始めるタイミングとなります。

これは金利が上昇することにより景気が引き締められ、経済が減速の方向へと向かうためです。

実際に三角の印で示した箇所の直後から、日経平均株価は急落を始めています。

このように米国の長期金利の動向を把握することによって、株価のトレンドを高い精度で予測することが可能となるのです。

株価のトレンド 2019年は投資のチャンス

なお先ほどのチャートにて直近の2019年に着目すると、米国の長期金利が大きく低下してきていることが分かります。

これは2018年に米国金利の急上昇や、米中貿易摩擦などの影響で世界経済の減速が懸念されたことにより、2019年に入り金利が低下してきているものです。

既にFRBも利上げを中断しており、利下げする可能性すら示唆され始めています。

したがって米国の長期金利が大きく低下している2019年は、株を買うチャンスとなるでしょう。

答えはまだ分かりませんが、2019年に投資をしておけば、2020年には世界中で株価が上昇トレンドへと移行する可能性が高いといえます。

まとめ

以上により、今回は株価のトレンドについて、上昇・下落・調整のトレンドの見極めについて解説させて頂きました。

株価には長期的なトレンドから短期的なトレンドまで様々なトレンドがあり、長期投資であれば長期のトレンドを、短期売買を狙うのであれば短期的なトレンドを見極める必要があります。

そして株価のトレンドを形成している重要な要素として、米国の長期金利が密接に関連していることを解説してきました。

米国の長期金利の動向を把握することによって、株価のトレンドを高い精度で予測することが可能となります。

そして株価のトレンドが読めるようになれれば、株式投資で常に勝ち続けることが可能となるでしょう。

株式投資で結果を出すには、このような知識や経験が必要となります。

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