株と債券のメリット、デメリットとは どちらを選ぶ?

はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。

今回は株と債券の持つ特性の違いや、それぞれのメリット、デメリットについて解説していきたいと思います。

一般に資産運用の代表格として真っ先に思い浮かぶ手法といえば、株と債券でしょう。

しかし資産運用の初心者の方には、どちらを選べば良いのか分からないという方も多いと思います。

株と債券、どちらの方が適しているのかは、各々の年齢や性格、ライフスタイルによって異なります。

したがって資産運用を始めるには、株と債券の持つ特性についてきちんと理解し、自分に適した運用手法を選択する必要があります。

よって今回は株と債券の持つ特性の違いや、それぞれのメリット、デメリットについて解説していきたいと思います。

株と債券 株式の概要と特性

株式の概要と特性

✅債券よりも大きなリターンを期待できる

✅債券と違い元本割れを起こす場合がある

✅市場環境による影響を受けやすい

まずは株式についての概要から見ていきましょう。

株式とは、上場(株式公開)されている企業の株式を買って保有すること、つまり企業にお金を投資(出資)して株主になることを指します。

出典元:楽天証券

国内企業の株式は証券会社を通して買うことができます。

対象となる企業は東証1部、東証2部、マザーズ、ジャスダックなどに上場している企業であれば、誰でも株式を買うことができます。

出典元:楽天証券

株式は数ある資産運用のなかでも、最もポピュラーでスタンダードな手法の一つです。

株はあくまでも投資なので、短期的に大きな収益を上げることは難しいですが、長期投資のスタンスで正しい運用さえできれば極めてリスクが低く、安全に大きなリターンを期待できる有力な資産運用の手法の一つといえます。

ここで、日経平均株価の100年間の推移を示した長期チャートを下図に示します。

株式市場では短期的には大きく下落する局面もありますが、それでも長期的には少しずつ上昇を続けています。

日経平均株価 100年チャート

また株式を保有することで、定期的に配当収入を得ることもできるため、配当金も合わせて長期でじっくり積み上げていくことで、運用リスクを最小限に抑え、着実に成果を上げることができます。

出典元:楽天証券

したがって、まだしばらく使う用途のない資金で、将来に向けて長期でじっくり運用したい、という場合には債券よりも株式での運用がおすすめです。

株式は長期で運用できる時間さえあれば、着実に成果を上げることのできる運用手法です。

ただし長期運用が前提のため、運用の初期段階では一時的に元本割れとなるリスクはあります。

ここで具体例として、投資信託の株式系ファンドの運用実績について見ておきましょう。

下図は私も実際に投資している株式系の運用ファンド『三井住友・中小型株ファンド』の運用成績を示したものです。

ファンド名:三井住友・中小型株ファンド

運用会社 :三井住友DSアセットマネジメント

種 別  :日本株式

買付手数料:無料(ネット証券)

最小投資額:100円以上1円単位(ネット証券)

運用開始日:2003年9月30日

同ファンドは2003年に設立されて以降長期に渡り運用されており、チャートに示す通り2003年から15年間を複利(分配金再投資)で運用していれば運用額は+500%、つまり投資額が6倍になるという超大幅上昇をみせています。

2008年にリーマンショックによる大暴落があったため、安部政権が発足する2013年くらいまでは苦しい時期となりましたが、辛抱強く投資を続けていれば、巨額の富を築いてくれた一例です。

株式ではこのように市場環境による影響を受けやすいため、一時的には大きく下落したり、元本割れとなるリスクもありますが、逆に景気が好転した時には大きなリターンをもたらす可能性を持っています。

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株と債券 債券の概要と特性

債券の概要と特性

✅株式と違い、元本割れのリスクがない

✅株式と比べ、リターンが小さい

✅市場環境による影響を受けにくい

続いて債券について解説していきます。

債券とは、国や企業などの発行体が、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。

発行元:SBI証券

株式と異なる点は、あらかじめ利率や満期日などが決められて発行されることです。

債券を購入すると、定期的に利率分の利子を受け取ることができます。

そして、満期日を迎えると、額面金額である償還金を受け取ることになります。

投資家は、発行体に対してお金を貸す代わりに利子をもらう、というイメージです。

発行元:SBI証券

債券には国の発行する国債や、企業の発行する社債などがありますが、初心者の方にとっては手を出しづらいと思われる方が多いと思います。

したがって債券への投資には、投資信託の活用が手軽でおすすめです。

ここで、おすすめの債券ファンドの一例を下記に示します。

ファンド名:三井住友・日本債券インデックス・ファンド

運用会社 :三井住友DSアセットマネジメント

種 別  :国内債券

買付手数料:無料(ネット証券)

最小投資額:100円以上1円単位

運用開始日:2002年1月4日

上図は私のおすすめする国内債券ファンド『三井住友・日本債券インデックス・ファンド』の運用成績です。

運用を開始した2002年以降、大きな下落はなく、少しずつですが安定的に上昇を続けてくれるのが特徴で、これまでの平均利回りは1.6%ほどで運用されてきています。

債券は株式に比べてリターンは小さいですが、暴落するリスクも小さいことがメリットとなります。

よって手堅く運用したい人なら、株式よりも債券の方がおすすめです。

2008年のリーマンショックの金融市場暴落の時でさえ、大きな下落もなく元本+αを維持したまま通過しています。

その後も順調に上昇を続け、2016年には元本が+30%にまで上昇しています。

このように債券はマーケットから受ける影響を少なくできることが特徴で、いつ解約しても元本割れしづらく、安心感があるのが強みといえます。

これだけ安定しているのであれば、預金代わりに手軽に運用しても良いでしょう。

よって運用に安心感を求める人や、元本保証型を好むような人であれば、株式よりも債券の方がおすすめです。

株と債券を始めるには ネット証券がおすすめ

資産運用の始め方についてですが、今回ご紹介したような株や債券での運用を始めるなら、ネット証券の活用が断然おすすめです。

ネット証券であれば少額からでも投資できる点が大きな強みで、今回ご紹介したような投資信託への投資なら100円からでも手軽に投資することができるのです。

出典元:楽天証券

ネット証券であれば、いつでも、どこからでもスマートフォンなどからのインターネットで手軽に投資することができます。

ネット証券なら手数料も格段に安く、投資信託なら100円からでもクリックだけで手軽に投資することができるので、初心者にも安心でおすすめです。

ネット証券なら利用登録もインターネットで手軽に申請でき、口座開設を含め初期費用もすべて無料なので、これを機に無料登録をして、まずは100円からでも投資してみることをおすすめします。

証券会社は国内シェア1位のSBI証券か2位の楽天証券がおすすめで、私自身もこの2社を愛用しており、このいずれかを選んでおけば十分です。

この辺りについては別記事の『初めての株式投資 初心者向けの始め方をやさしく解説』にて詳しく解説していますので、あわせて参照ください。

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👉SBI証券

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まとめ

以上により、今回は株と債券の持つ特性の違いや、それぞれのメリット、デメリットについて解説させて頂きました。

ここまで解説してきた内容を踏まえ、株と債券の持つ特性の違いについて結論をまとめると下記のようになります。

株式の方が向いている方

✅長期で運用する時間的余裕がある

✅一時的に損失が出ても放置できる余裕がある

✅リスクを負っても大きなリターンを狙いたい

債券の方が向いている方

✅元本保証型のように安全に運用したい

✅とにかく、損をしたくない

✅運用資金をいつでも使えるようにしておきたい

株と債券を使い分ける基準は、基本的に上記の通りとなります。

例えばまだ年齢が若く、将来に向けて時間をかけながらじっくりと資産を増やしていきたいのであれば、債券よりも株式の方が適しています。

逆にシニア世代などで、とにかく安定した運用がしたい、あるいは運用資金をいつでも取り崩せるようにしておきたいという方であれば、株式よりも債券の方が適しています。

このように株と債券ではどちらの方が良いということではなく、各々の年齢や性格、ライフスタイルに適した方を選択する必要があります。

したがって資産運用を始めるには、最低限の勉強をしてそれぞれの運用手法の持つ特性について理解し、自分に適した運用方法を選ぶ必要があります。

資産運用に必要な知識については、当サイト内でも多くのコンテンツをすべて無料にて公開していますので、資産運用について学びたい方のお役に立てれば幸いです。

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皆さんも思い立ったが吉日、今すぐに勉強を始めて行動を起こし、人生を豊かにしていきましょう。

資産運用について学ぶには書籍にて独学で勉強をするのも良いのですが、最初は何から始めれば良いのか分からない方も多いと思います。

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