今回は株式投資の初心者の方にも分かりやすく『株式投資とは何か』について解説してみたいと思います。
日本は世界の中でも特に投資意識の低い国で、預金意識の強い国民性のようなものがあります。
日本人はとにかく、お金や投資、資産運用についての勉強をしません。
これは逆を返せば、お金や投資について勉強する人には、大きなチャンスとなります。
日本では周囲の人がまったく勉強しないので、ほんの少しの努力と勉強、そして行動を起こすことができれば、簡単に一歩秀でることができるのです。
株式投資とはお金、経済、資産運用を学ぶ上で基本中の基本となる重要なファクターとなります。
お金について学び、お金の教養を高めることは、人生を豊かなものにしてくれます。
ここから是非とも株式投資について学んでお金の教養を高め、人生を豊かなものにしていきましょう。
株式投資とは何か
株式投資とは、投資(出資)しようとする企業の株式を買って保有すること、つまりその企業にお金を投資(出資)することを指します。
国内企業の株式は証券会社を通して買うことができます。
対象となる企業は東証1部、東証2部、マザーズ、ジャスダックなどに上場している企業であれば、誰でも株式を買うことができます。
株式を買って保有することは、その企業の株主になることになります。
株主になるということは、その企業の所有権または経営権の一部を保有することを意味します。
個人投資家でも株主になれば株主総会へ出席することができますし、議決権も与えられるので決議事項の賛否に投票することもできるようになります。
株式会社とは元来、企業が株主の出資してくれた資金を元手に事業活動を行い、その事業活動で生み出した成果(利益)の一部を定期的に株主へ還元することで成り立っています。
この株主への還元が『配当』に当たります。
株式の保有量の最も多い者が、その企業の経営権を握ることを意味します。
特に発行株式の半数以上を保有した場合にはその企業の支配権を得ることになり、ほとんどの採決を単独で決めることができるようになります。
これらのことからも分かるように、株主とはその企業のオーナーであることを意味します。
個人投資家といえど、たとえ少量でも株式を保有していれば、その企業の所有権の一部を保有することになり、議決権を与えられ、配当を受け取ることができるのです。
株式投資とは 株式会社の成り立ち
ここで株式投資の成り立ちについて解説します。
投資の『原点』を知ることはとても大切で、これによって投資の『本質』を理解することができ、それはこの先の投資活動に必ず役立つ重要な指標となります。
世界で最初に発足した株式会社は1602年に設立された『オランダ東インド株式会社』になります。
この時代の欧州は大航海時代と呼ばれ、探検家たちはこぞって航海へ繰り出し、主に胡椒や香辛料などを欧州へ持ち帰り巨額な富を得ていました。
当時の欧州にはそれだけ胡椒などの香辛料が貴重なものだったのです。
その航海は誰でも成功していた訳ではなく、かなりリスクの高いもので、成功率は20%以下というとても危険な冒険でした。
しかし下層民と呼ばれる平民でも勇気と幸運に恵まれ航海を成功させれば、あり余る名声とお金が舞い込んできたのです。
ではなぜ貧しい探検家が航海へ出ることができたのでしょうか。それは探検家へ投資するお金持ちの資本家がいたからです。
資本家が航海に必要なお金を出資し、探検家はそのお金を使って船を買い、船員を雇って航海へ出ます。
そして航海が成功した暁には、資本家が利益配分を受け取っていたのです。
当初は資本家が1人でお金を出資しリスクを取っていましたが、何せ成功率が20%以下のハイリスク投資がゆえ、しだいに複数のお金持ちから少しずつ出資してもらうようになりました。
お金持ち(資本家)も1人で1億円を出すのはためらうので、20人から500万円ずつを集めるようになったのです。
そして500万円を出資した証拠に『株式』という証書を発行し、この株式を買った人を『株主』と呼ぶようになりました。これが、株式投資の原点になります。
株式投資とは 本質を理解する
ここまでで、株式投資の概要と成り立ちについて解説してきました。
このような株式投資の『原点』を知ることにより、株式投資の『本質』を理解することが重要となります。
ここまで解説してきた通り株式投資とは元来、企業が株主の出資してくれた資金を元手に事業活動を行い、その成果(利益)の一部を株主へ還元することで成り立っています。
株主になるということは投資する企業のオーナーになることを意味し、その企業の所有権と経営権の一部を与えられることになります。
ところが現代における株式投資ではインターネットで誰でも手軽に投資できる環境が整ったためか、株は安く買って高く売る、などの目的で、売買を頻繁に繰り返すトレーダーが多くなってきました。
ここまでで解説してきた株式投資の『本質』を理解できていれば、このようなやり方は株式投資本来の在り方から大きく逸脱している、ということが理解できると思います。
プロで専業の投資家でもない限り、このような短期間で売買を繰り返すような取引には決して参入してはなりません。
参入しても構いませんが、個人の投資家ではまず成功することはできません。
毎日の売買にひたすら消耗させられて、最後には市場から退場させられることになるでしょう。
最後に勝つのは、株式投資本来の投資方法を長期に渡り貫き続けることのできる真の投資家です。
それには、株式投資の『本質』を理解しているかどうかが重要となります。
株式投資のメリットとは
ここからは株式投資のメリットについて解説していきます。
株式投資には非常に多くのメリットがあるので、ここで正しい知識を身につけた上で是非とも株式投資にチャレンジし、その恩恵を享受してください。
株式投資のメリット
✅定期的に配当金を貰える
✅株主優待を貰える
✅企業の成長とともに株価が上昇する
✅株価は物価上昇に連動するためインフレ対策になる
✅きちんと勉強して正しい運用ができれば絶対に負けない
定期的に配当金を貰える
企業の株式を保有する事により、定期的に配当金を貰うことができます。
配当金とは、お金を出資してくれた株主に対し、企業が定期的に利益を配分する分配金のことを指します。
配当の利率は企業により異なりますが、なかには3%以上の配当が出る高配当銘柄も数多く存在します。
現在は未曾有の低金利時代で預金には利子が付かないため、この株式投資における『配当』は非常に大きな魅力といえます。
株主優待を貰える
株主に対し配当金と併せて、株主優待を提供する企業が多くなってきています。
これは株主に対し自社のサービスを優遇して受けて貰えるようにするもので、例えばオリエンタルランドではディズニーランドの1デーパスポートを、マクドナルド、すかいらーく等の飲食業では飲食優待券を配布し、株主を優遇してくれます。
その他、航空業のANAホールディングスでは自社の航空券を半額に優待してくれますし、その他企業によってはホテルやレストランの優待などもあり、企業によってさまざまな形で株主への還元サービスを導入し、株主を優待してくれます。
私も普段よく使うサービスの銘柄はできる限り保有し、株主優待を活用して生活に役立て、投資を楽しんでいます。
これも預金にはない大きな魅力の一つです。
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企業の成長とともに株価が上昇する
投資する企業の株価上昇も、株式投資の大きな魅力の一つです。
タイミングよく良い銘柄に投資し長期で保有することができれば、株価は確実に大きく上昇します。
日本に限らず資本主義の社会における基本的な原理として、株価はインフレの進行とともに長期的な上昇を続けることになるので、銘柄さえ誤らなければ、株価は長期的に上昇を続けてくれます。
基本的に長期で成長を続けられる企業へ投資することが理想的で、成長が持続すれば、企業の利益も株価も配当も上昇を続けることになります。
株価は物価上昇に連動するためインフレ対策になる
まず預金では資産を守れないこと、それどころか預金では実質的に価値がどんどん目減りしてしまうことを理解する必要があります。
これは物価が上昇すれば、預金していたお金の価値(購買力)が減ってしまうということです。
一昔前であれば100円で買えたジュースが、今では120〜150円もかかるようになりました。
これはすなわち、現金の価値(購買力)が20〜50%も下落したということです。
すなわち昔に100万円を預金してとっておいたとしても、今では当時の70〜80万円分の価値しか持たないということです。
これを俗にインフレと呼び、預金は大きなインフレリスクを負うことになります。
ここで預金ではなく、株式に替えて投資・運用する事で、インフレのリスクを回避することができます。
株価は物価の上昇に連動してどんどん上昇するため、インフレのリスクを避けることができます。
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きちんと勉強して正しい運用ができれば絶対に負けない
多くの日本人が、株式投資はリスクが高く危険だ、損をする、株はギャンブルだ、とまで言う人がいるくらい、日本では株式投資のリスクが嫌われる傾向にあります。
しかし、株式投資はきちんと勉強をして正しく運用することができれば、絶対に負けません。
絶対に負けないのであれば、株式投資をやらない理由がなく、またお金を無利息で銀行に預ける理由がありません。
そんな心境で私は金融資産の8割を株式に充てて運用しており、株式投資で損失を出したことなど一度もありません。
本記事内でも解説した株式投資の基本的な原理に基づけば、株式は長期で運用する必要があり、長期になればなるほど負ける可能性は低くなります。
もちろん銘柄やタイミングにもよりますが、概ね10年も保有すればほぼ安泰、20年も持てば絶対に負けません。
その方法は株価の上昇だけに頼るのではなく、保有し続ける限り定期的に受領できる配当金を毎回再投資して複利で運用し、時間を味方につけることにより、絶対に負けないスキームが可能となるのです。
この辺りについては下記の別記事にて詳しく解説していますので、興味のある方はあわせてご参照ください。
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株式投資をはじめるには
株式投資の始め方ですが、今はネット証券のサービスがかなり充実してきており、スマートフォンなどからインターネットで手軽に投資することができるので、おすすめです。
ネット証券であれば手数料も格段に安く、投資信託なら100円からでもクリックだけで手軽に少額投資することができるので、初心者にも安心でおすすめです。
ネット証券であれば利用登録もインターネットで手軽に申請でき、口座開設を含め初期費用もすべて無料なので、これを機に無料登録をして、まずは100円からでも投資してみることをおすすめします。
証券会社は国内シェア1位のSBI証券か2位の楽天証券がおすすめで、私自身もこの2社を愛用しており、このいずれかを選んでおけば十分です。
この辺りについては別記事の『株式投資の始め方 🔰初心者でも安心の始め方を解説』にて詳しく解説していますので、あわせて参照ください。
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まとめ
以上により『株式投資とは何か』をテーマに概要とメリットについて解説させて頂きました。
ここまで解説してきた通り、株式投資とは元来、企業が株主の出資してくれた資金を元手に事業活動を行い、その成果(利益)の一部を株主へ還元することで成り立っています。
株主になるということは投資する企業のオーナーになることを意味し、その企業の所有権と経営権の一部を与えられることになります。
このような株式投資の『原点』を正しく知り、株式投資の『本質』を理解することが重要となります。
むやみやたらに売買を繰り返すのではなく、相場の良い時も悪い時も株式投資の『原点』に立ち返り、長期での投資をひたむきに貫き通すことができれば、自ずと結果はついてくるでしょう。
株式投資で成果を上げるには勉強と経験が必要となりますが、初心者の方は何から始めれば良いのか分からない方も多いと思います。
そんな方は、一度無料セミナーに出てみるのも良いかもしれません。
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