「貯金する人」と「投資する人」に生じる格差とは

はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。

今回は「貯金する人」と「投資する人」の間に生じる、圧倒的な格差について解説していきたいと思います。

皆さんは「貯金する人」と「投資する人」とで、果たしてどれほどの差が生じるものか、ご存知でしょうか?

実はこれについては、ほとんどの日本人が分かっていません。

日本では欧米と比べ、投資をする慣習が薄く、また教わる文化もないためです。

投資については学校でも社会でも、誰も教えてはくれないため、自分で学ぶ必要があります。

そして投資についてきちんと学ぶことができれば、人生を大きく変えることができます。

「貯金する人」と「投資する人」との差はまさに『天と地』、雲泥の差が生じるからです。

今回はこの「貯金する人」と「投資する人」の間に生じる、圧倒的な格差について、分かりやすく解説していきたいと思います。

「貯金する人」と「投資する人」の違い

それでは「貯金する人」と「投資する人」の間に生じる、格差について解説していきます。

まずは、「貯金する人」と「投資する人」の違いについて触れておきましょう。

貯金する人

まずは「貯金をする人」ですが、日本人の実に85%が投資をしない、この「貯金する人」に該当します。

余ったお金があれば、銀行などの金融機関に預金する。

日本では長らくマイナス金利が続いているため、預金の金利はほとんど「ゼロ」です。

日本人は、この元本保障型の「預金」が大好きなので、ほとんどの国民はあまり考えることもなく、預金に勤しんでいます。

投資する人

一方で「投資する人」は、お金を積極的に投資します。

投資には株式投資や投資信託、債券や不動産投資など、多くの手法があります。

投資は預金と違って元本は保障されませんが、その分投資した額に対し、いくらかのリターンを得ることができます。

なかでも貯金と分かりやすく対比できる手法でおすすめなのが、投資信託です。

投資信託なら、いつでも100円以上から1円単位で投資できるため、貯金感覚で投資することができます。

「投資する人」は貯金する代わりに、この投資信託のような金融商品へ積極的に投資します。

「貯金する人」が毎月5万円を貯金するのと同じように、「投資する人」は毎月5万円を、この投資信託などへ投資し続けるのです。

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投資で得られる運用利回りとは?

では「投資する人」には、果たしてどれほどの運用利回りを期待できるのでしょうか。

「貯金」は金利がほぼゼロなので、元本が積み上がっていくだけなのですが、「投資」では考え方が大きく異なります。

「投資」の場合には、年に数パーセントの「運用利益」を期待できるためです。

ここで分かりやすく、日本の株式市場ではどれほどのリターンを期待できるのかを見てみましょう。

日本の株価は下図のように、長期的には右肩上がりでの成長を続けており、直近の60年間で平均した場合、年利5~6%のペースで上昇を続けています。

日経平均株価 100年チャート

また株式投資ではこの株価の上昇とは別に、株主に対し年利1~3%ほどの配当金が支払われます。

日本の株式市場における配当利回りの平均値は、およそ2.0%前後となっています。

出典元:楽天証券

よって株式投資では、年利5~6%の株価上昇に、2%の配当利回りを加えれば、市場平均として概ね7%ほどの運用利回りを期待することができます。

また海外の市場に目を向ければ、米国の株式市場ではさらに高い利回りを期待でき、およそ8〜9%もの運用利回りを期待することができます。

なお投資の運用利回りについては、下記の別記事でも詳しく解説していますので、あわせて参照ください。

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「貯金する人」と「投資する人」に生じる格差

それでは「貯金する人」と「投資する人」とでは、果たしてどれほどの差が生じるのでしょうか。

ここで、老後へ向けて月3万円を30年間、毎月積み立てるケースについて考えてみましょう。

一方は毎月3万円を「貯金する人」、もう一方は「投資する人」で、国内株式の市場平均値である年利7%で、積立投資をする場合とします。

「貯金する人」は月3万円で年間36万を30年間続けると、累計で1,080万円を貯金することができます。

一方の「投資する人」には、毎年7%の運用益が付き、それを愚直に再投資し続けた場合、投資し続けた1,080万円の元本は、なんと30年後には3,400万円にまで膨れ上がります。

月3万円を30年積立てた結果

✅貯金する人 : 1,080万円

✅投資する人 : 3,400万円

この結果こそが、「貯金する人」と「投資する人」との間に生まれる、圧倒的な格差です。

「投資する人」には毎年運用益が付き、それを再投資して翌年それに利子が付き、さらに翌年またそこに利子が付き、元本が雪だるま式に大きくなっていきます。

このような手法による運用効果を「複利」と呼びます。

「複利」の効果については、あのアインシュタインが「人類最大の発明」、「宇宙で最も偉大な力」とまで評したほど、投資の世界では有名な手法です。

なお「複利」の効果については、下記の別記事でも詳しく解説していますので、あわせて参照ください。

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「貯金」を「投資」する おすすめの方法

投資を始めるなら、はじめは「投資信託」がおすすめです。

投資信託とは、投資家から集めた資金を専門のファンドが株や債券などで運用し、その運用成果を分配する仕組みの金融商品です。

出典元:楽天証券

投資信託なら、いつでも100円以上から1円単位で投資できるため、貯金感覚で手軽に投資することができます。

投資信託を買うならネット証券が断然おすすめで、手数料や初期費用はすべて無料で、100円からでもクリックだけで手軽に投資することができるので、初心者にも安心でおすすめです。

証券会社は国内シェア1位のSBI証券か2位の楽天証券がおすすめで、私自身もこの2社を愛用しており、このいずれかを選んでおけば十分です。

この辺りについては別記事の『初めての株式投資 初心者向けの始め方をやさしく解説』にて詳しく解説していますので、あわせて参照ください。

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まとめ

以上により、今回は「貯金する人」と「投資する人」の間に生じる、圧倒的な格差について解説させて頂きました。

今回ご紹介させて頂いたケースでは、コツコツと「貯金する人」と、コツコツと「投資する人」とで、30年間で実に3倍以上の格差が生じます。

投資の複利効果を発現させるには時間をかけることが大切で、投資効果は年数とともに大きく増大していくので、早めに始めて、長く続けることが重要です。

貯金する人と比べ、早めから準備をして正しく投資した人とでは、これほどの大きな格差が生じます。

このように「貯金する人」と「投資する人」とではまさに『天と地』、雲泥の差が生じるのです。

投資で成果を上げるには、準備と勉強が肝要です。

皆さんもぜひ、早めから準備をして投資を始め、人生を豊かにしていきましょう。

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