はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回はお金持ちが『借金』を好む理由とは、借金を駆使して富を築く秘訣について解説してみたいと思います。
お金持ちは皆、『借金』が大好きです。
しかし、ほとんどの人がそのことを知りません。知らないどころか、意味が分からないという人も多いと思います。
借金には良い借金と悪い借金があり、多くの人は悪い借金の方しか知らないため、『借金は悪』というイメージを強く持たれています。
お金持ちは『良い借金』をします。
『借金』の使い方こそがお金の教養の究極であり、お金持ちになるための唯一の秘訣です。
有名なところでいうと米国のトランプ大統領も借金が大好きだと言われています。富豪と呼ばれる人達は皆、借金が大好きなのです。
お金持ちになる、あるいはビジネスを加速させるためには、『良い借金』をすることが必須要件です。
『良い借金』を賢く活用することで、富を築くスピードを格段に早めることができるのです。
今回はそんなお金持ちの人達が大好きな『借金』を賢く活用して、お金持ちになる方法について解説していきます。
お金持ちは借金で資産を買う
借金には良い借金と悪い借金があります。まずはここから理解していきましょう。
ここが運命の分かれ道となり、富を築くか貧乏になるかがここで決まります。
あなたは自身がどんな借金を抱えているか、胸に手を当てながら読み進めて下さい。
良い借金 悪い借金
目 的 事業のため 自分のため
過 程 お金を生む お金を奪う
返 済 収益で返済 自腹で返済
結 果 資産になる 負債になる
具体例 収益不動産 マイカー
良い借金か、悪い借金かは、借金の用途で決まります。
借金で『資産』を買っていれば良い借金、借金で『負債』を買っていれば悪い借金です。
資産と負債の違いですが、資産はお金を生み出すもの、負債はあなたからお金を搾取するものに大別されます。
少し別の言い方をすると、資産は事業用のためのもので、負債は自分のためのものになります。
具体的にいうと『資産』は賃貸用住宅やコインパーキングなどの事業用不動産が代表的です。
その他にも事業用であれば何でも良く、事業向けの初期投資や設備投資などに資金を投じる行為は『資産』を買うことであり、良い借金に分類されます。
逆に『負債』とは自分のためのものにお金を使う行為で、それはお金を一切生まず、逆にあなたからお金を搾取する物です。
その代表的な例がマイカーです。
マイカーはお金を一切生まないどころか、ローン返済やガソリン代、駐車場代や維持費、保険料などであなたから継続的にお金を搾取します。
持てば持つほどお金を搾取し続けるため、借金でマイカーを買う行為は悪い借金に分類されます。
資産はお金を生んでくれるため、借金を資産自らが働いて返済してくれます。
例えば賃貸用住宅では不動産が家賃を稼ぎ、その収入の中からローンを返済してくれます。
したがってオーナーが身銭でローンを返済することはほぼありません。
一方の負債はお金を一切生まないので、オーナーがローン全額を返済することになります。
負債は悪い借金のため、少なくとも借金の返済を終えるまでは、あなたからお金を搾取し続けることになります。
お金持ちの『良い借金』は資産になる
良い借金(資産)の場合には前述したようにローンの返済自体も資産自らが稼ぐお金で返済してくれるので、時間の経過とともにローンの残債は減っていき、返済が終われば100%があなたの資産となります。
ここにはお金のマジックとも言うべき優れた点が2つあります。
良い借金のメリット
✅資産が実質タダで手に入る
✅返済が終われば大きな資産が残る
借金により資産が実質タダで手に入る
前述したようにローンの返済は資産自身が行うため、オーナーが身銭を切ることはほとんどありません。
これはつまり、借金で資産を手に入れて、その返済は資産自身が行う、つまりオーナーは自らが出資する必要がほとんどなく、実質的にタダで資産を手に入れられるのです。
これが、お金持ちの駆使する借金と資産のマジックです。
借金の返済が終われば大きな資産が残る
そしてローンの返済が終われば、その100%があなたの資産として残ります。
例えば不動産の場合には、土地が無傷で残ります。
特に立地の良い土地や、面積の大きい土地の場合には、それだけ金額も大きくなるので、非常に大きな資産として残り、返済が終われば無借金で保有することができます。
その他、事業用の初期投資や設備投資の場合でも、返済が終われば無借金で資産が残ります。
うまくいけば返済を終える頃には事業も成長し、ビジネスの仕組みはそのまま残せるので、返済が終われば利益率も向上し、ますます稼げるようになるでしょう。
お金持ちになるには借金が必須
良い借金を効果的に活用することで、事業をより早く、より大きく拡大させることができます。
これは個人の資産形成にも同じことがいえます。
借金で事業拡大の速度を向上させる
例えばあなたが1億円の不動産を買いたいと考える場合、これを現金で買おうと思ったら1億円を貯めてからしか買うことができません。
しかし1億円を貯めるには、あと何年かかることでしょう。
一生かかっても貯められない人がほとんどであると思います。
しかし借金を有効に活用すれば、今すぐにでも1億円の不動産を購入し、事業をスタートさせることができます。
ちなみに1億円程度の融資であれば私も実際に借りており、普通のサラリーマンでも十分に借りることのできる金額です。
このように、借金を活用することで事業拡大のスピードを数十年間をも早めることができるのです。
借金で事業の規模を拡大させる
良い借金は事業の高速化だけでなく、事業の規模も大きくする効果があります。
例えば自己資金として1千万円しか持っていなくても、借金を有効に活用することで、1億円の資産を買うことができるのです。
このようなケースの場合、借金を活用することで、実に10倍ものレバレッジをかけていることになります。
良い借金とはこのように、自分の実力をはるかに超える事業でも、実現させる手助けをしてくれるのです。
このように良い借金を有効に活用することにより、事業をより早く、より大きくすることができるのです。
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お金持ちの借金は富を増やす
お金持ちは借金を賢く活用し、富を築きます。
良い借金は、時にお金の魔力とも呼ぶべきほどの偉大な力を発揮し、富を築いてくれます。
そのなかの1つに『インフレ』という現象があります。
インフレとはいわゆる物価上昇です。
現在でいうと米国では、物価上昇が継続的に進行しています。
日本ではまだそれほど進んでいませんが、日本政府も年2%の物価上昇を目標に掲げ、金融緩和を筆頭にさまざまな金融政策を実行しています。
下図は1950年以降の消費者物価指数の推移です。
1950年以降の消費者物価指数
これによると、この70年間の間に日本の物価は8倍以上になっているので、長期的に見れば日本でもインフレが進んでいるといえます。
この辺りについては別記事の『投資をしないリスク【インフレの猛威に潜む預金のリスク】』でも詳しく解説しています。
借金はインフレにより富に変わる
さて本題に入りますが、借金はインフレが起こると、富に変わります。
例えば1億円の不動産を全額融資で購入したとします。
その後急速にインフレが進み、10年の間に物価が1.5倍にまで上昇したとします。
すると1億円で買った不動産は、1億5千万円の価値を持つようになります。
したがって借金で取得した不動産ですが、売却すれば、5千万円もの利益を生むことができるのです。
少し極端な例ですが、決してあり得ないことではなく、過去には実際に起こっている現象です。
したがって良い借金をして、長期でじっくりとインフレを待てば、自ずと富を築くことができるのです。
前述した消費者物価指数の実例でいうと、1950年に1億円を借りて投資していれば、40年後には8倍になったので、1億円の借金が、8億円の資産に変わったのです。
お金持ちがどうしてお金を持っているのか、分かって頂けたでしょうか。
お金の教養を有する富裕層達は皆、この仕組みをよく知っているのです。
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まとめ
以上により、借金でお金持ちになる方法【お金持ちが借金を好む理由】について解説させて頂きました。
借金には、良い借金と、悪い借金があります。
『良い借金』であれば決してマイナスに捉える必要はなく、むしろ良いことであることを理解しましょう。
そして事業(資産)をより早く、より大きく拡大させるには、借金を効果的に活用することが必須といえます。
そして『良い借金』は最後には大きな富を築き上げ、大きな資産を残してくれます。
そのためには『お金の教養』を勉強して、借金と賢く付き合い、上手に活用していきましょう。
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