はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は株式投資の初心者の方に向けて、株式投資のリスクについて解説してみたいと思います。
株式投資は文字通り、あくまでも『投資』なので、投資家は常に株価の下落に伴う損失リスクを抱えることになります。
日本では1990年代のバブル崩壊によるトラウマが依然として強く残っていて、株式投資はリスクが高く危険だ、という意識が国民に強く根付いてしまっているのが現状です。
しかし、株式投資はたしかにリスクを伴う反面、うまく市場の波に乗れれば、資産を大きく増やすことができます。
よって株式投資の特性やリスクに対し正しい知識を身につけ、リスクを最小限に抑え運用することが大切です。
今回は株式投資のリスクについて、初心者の方にも分かるようにやさしく解説していきたいと思います。
株式投資のリスク 個別銘柄の暴落
それでは株式投資のリスクについて解説していきましょう。
まずは、個別銘柄に依存するリスクについて解説していきます。
個別銘柄への依存とは、一つの企業の株式を大量に保有するなど、単一の銘柄へ大きく依存してしまう状態を指します。
自分がとても気に入った銘柄があり、その銘柄ばかりを買ってしまうような投資の方法は、とても大きな損失リスクを伴います。
その企業に何か予期せぬ不祥事が発生してしまったら、どんな優良企業でも、株価はたちまち暴落してしまうためです。
その最も代表的な事例となるのが、東日本大震災による原発問題で大騒動となった東京電力ホールディングス(9501)でしょう。
東京電力HD(9501) 10年チャート
同社の株は原発事故がきっかけとなって震災直後から株を売る投資家が続出し、株価は一時震災前の1/20にまで大暴落してしまいました。
同社の株は震災前までは高配当の安定銘柄として人気の高い優良銘柄でしたが、誰にも予期できない自然災害によって、大暴落してしまった事例です。
株のリスクヘッジ 分散投資の重要性
個別銘柄への依存にはこのようなリスクを伴うため、投資の世界では『卵は一つのカゴに盛るな』という有名な格言があるほど、分散投資が重要視されています。
これは卵を一つのカゴに盛ってしまうと、落としてしまったらすべてが割れてしまうのを防ぐにために、複数のカゴに分割して持つことを奨励している、投資の有名な格言です。
出典元:SBI証券
よってどのような銘柄においても東京電力株の暴落のようなリスクは潜んでいるため、投資は一つの銘柄に集中させずに分散して投資をしておくことで、リスクを抑えることが大切です。
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株式投資のリスク バブルの崩壊
株式投資のリスクには、個別銘柄の暴落リスクだけでなく、市場全体が暴落してしまうリスクもあります。
ここからは市場全体が暴落してしまうリスクについて見ていきましょう。
日本の市場暴落といえば、冒頭でも触れた1990年代のバブル崩壊が代表的な事例となります。
日経平均株価 35年チャート
この日本の不動産バブル崩壊の事象では、1989年に付けた日経平均最高値38,915円が、後に1/5以下の7,000円に至るまでの超大暴落となってしまいました。
このようなリスクのケースでは、日本の市場全体が暴落しているため、日本のほとんどの銘柄が暴落してしまうという、末恐ろしいリスクとなります。
ではこのようなリスクに対しては、一体どのようにすれば回避することができるのでしょうか。
株のリスクヘッジ 海外へも分散させる
このようなリスクへの対策として最も有効な手法となるのが、投資を海外へも分散させておくことです。
投資を海外へも分散させておくことで、たとえ日本の市場が暴落していても、海外の市場が安定していれば、全体として損失を回避するができます。
下図は同じ時期の米国市場、NYダウ平均株価の推移を示したものです。
NYダウ 35年チャート
先ほど示した通り日本の市場はバブルの崩壊を受け1990年から大きな下落に見舞われましたが、一方で米国の市場をみてみると、逆に大きく上昇していることが分かります。
よってここでも分散投資の概念が重要で、投資対象を日本だけに集中させずに、海外も含め広く分散させておくことで、市場暴落のリスクを回避、軽減することができるのです。
日米株価指数の推移(楽天証券)
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株式投資のリスク 世界の市場暴落
次に解説するリスクですが、株式市場の暴落は時に日本だけでなく、世界の市場が同時に暴落してしまうようなリスクもあります。
その直近に発生した最も有名な事象は、何といっても2008年のリーマンショックでしょう。
この米国が発信源となったリーマンショックという金融危機では、世界中の株式市場が同時に大暴落となる大惨事となりました。
このようなケースばかりは、投資を海外へ分散させていても防げなかった事象になります。
ではこのようなリスクに対しては、どのように対処すれば、損失のリスクを回避できるのでしょうか。
株のリスクヘッジ 長期投資を貫く
実はこのようなリスクに対しても、長期投資を貫き通すことで、きちんとリスクを回避することができます。
たしかに2008年のリーマンショックでは、世界中の市場で株価が半値になるほどの大暴落となりました。
しかし長い目で見れば、そのような暴落もあくまで一時的なものとなります。
2006年以降の日経平均株価
日本の市場では株価が戻るまでにはかなりの時間を要しましたが、それでも8年も経過した頃には、株価は暴落前を上回る水準にまで回復しています。
米国ではマーケットの回復がさらに早く、リーマンショックから4年も経過した頃には、株価は暴落前の水準にまで回復しています。
出典元:SBI証券
株式投資には当然ながら、このような暴落のリスクを伴います。
したがって万が一市場が暴落してしまった時にも、損失を出さずにきちんと対処できるように、株への投資は長期投資ができるような余剰資金で行うことが大切です。
そして暴落時においても長期投資を貫き通すことさえできれば、損失のリスクをきちんと回避することができるのです。
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まとめ
以上により、今回は株式投資の初心者の方に向けて、株式投資のリスクについて解説させて頂きました。
株式投資には様々なパターンによる暴落のリスクがあり、今回は3つのパターンによる暴落のリスクについて解説してきました。
しかしどの事例においても、きちんと対策を講じることで、損失のリスクを回避することができます。
それらの対策の方法について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
株の損失リスクを回避する対策
✅複数の銘柄に分散して投資する
✅投資を海外へも広く分散させる
✅どんな時にも、長期投資を貫く
上記の3つの対策を講じることができれば、大抵の場合には対応ができるため、損失リスクをかなり軽減させることができます。
万が一市場が暴落してしまった時にも、海外も含めて広く分散投資し、かつ長期投資を貫くことさえできれば、リスクをきちんと回避することができるのです。
株式投資で結果を出すには、このような知識や経験が必要となります。
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