はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回はコロナで株価への影響が大きい業種について、5つの銘柄を例に解説していきたいと思います。
株価の下落が大きい業種
✅観光・航空・ホテル業
✅小売・サービス・飲食業
株価が逆に上昇した業種
✅生活必需株
✅宅配・テイクアウト
✅物流・通販
株を持っている人なら誰でも、コロナの影響が気になりますよね?
「自分の資産がどんどん減ってしまうのでは・・・」
そんな不安が募り、心配になる人も多いと思います。
実はコロナの株価への影響は、業種によってかなりの差があります。
下落幅の大きい銘柄もあれば、逆にコロナをきっかけに、上昇した銘柄もあるのです。
今回はコロナで株価への影響が大きい業種について、5つの銘柄を例に解説していきたいと思います。
コロナの株価への影響 市場の値動きは?
まずは、市場の値動きから見ていきましょう。
下図に、直近6ヶ月の日経平均株価のチャートを示します。
日経平均株価の推移
コロナをきっかけに、株価が急落
チャート図からも明らかなように、コロナショックをきっかけに、株価が大きく下落しています。
コロナ前は24,000円まで迫っていた株価は、たったの1ヶ月で、一時は16,500円まで暴落してしまいました。
これは下落率にして、30%を超えています。
コロナをきっかけに、たったの1ヶ月で日経平均株価が30%以上も下落するという、未曽有の大惨事となってしまいました。
3月下旬からは徐々に回復
しかし株価の暴落はすでに止まっており、3月19日を底に、株価は反発を始めています。
3月下旬から4月にかけては、株価が大きく反発し、5月には20,000円前後にまで回復しました。
これは30%以上も下落したピーク時から、すでに半分ほどが回復した状況にあります。
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コロナの株価への影響 下落の大きい業種・銘柄とは
それではコロナの影響が大きく、株価の下落が激しい銘柄は、どのような業種なのでしょうか。
今回の暴落で、特に下落の目立つ銘柄が、下記の業種です。
株価の下落が大きい業種
✅観光・航空・ホテル業
✅小売・サービス・飲食業
観光・航空・ホテル業
特に下落の激しい銘柄が、観光・航空・ホテル業です。
これらの業種はコロナの影響でキャンセルが相次ぎ、利用客の減少が止まりません。
特に下落の大きい銘柄の一つが、海外旅行・ツアーを手掛ける大手旅行代理店の、エイチ・アイ・エス(9603)です。
エイチ・アイ・エス(9603)
同社の株価が下落するのは、無理もありません。
コロナの影響で、もはや海外旅行どころではなくなってしまったからです。
同社の株価は半値以下にまで急落し、約60%も下落してしまいました。
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小売・サービス・飲食業
続いて、営業自粛の影響で大打撃を受けているのが、小売・サービス・飲食業です。
大手のサービス業では、多くの施設・店舗で臨時休業の措置が取られており、業績の悪化は必至です。
一つの事例として、大手居酒屋チェーンの串カツ田中ホールディングス(3547)の株価を見てみましょう。
串カツ田中ホールディングス(3547)
飲食業のなかでも、特に居酒屋の状況は深刻です。
夜の営業が自粛となれば、夜しか営業していない居酒屋にとっては、致命的だからです。
同社の株価は大きく下落し、半値以下となる60%もの下落に見舞われてしまいました。
このように影響の大きい業種においては、株価が半値以下にまで急落してしまっているのです。
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コロナの影響 株価が上昇した業種・銘柄とは
一方でコロナをきっかけに、株価が上昇している銘柄もあります。
外出自粛の影響で、需要が伸びているビジネスです。
コロナで株価が上昇した業種
✅生活必需株
✅宅配・テイクアウト
✅物流・通販
生活必需株
コロナの影響で需要が伸びている業種の一つが、生活必需品です。
一時、日用品の「買い占め」が話題になりましたよね?
スーパーマーケットやドラッグストア、ホームセンターなどで、日用品の需要が急増しています。
ここで生活必需株として有名な、ライオン(4912)の株価を見てみましょう。
ライオン(4912)
ライオン(4912)の主力商品は、ハミガキなどのデンタル用品や、シャンプー、リンス、洗剤など、生活に欠かせないものばかりです。
今回は特にハンドソープなどの手洗い製品の需要も後押しし、売上の増加につながりました。
コロナをきっかけに株価は大きく上昇し、コロナ前よりも高い水準にまで高騰しました。
今回のような経済危機に直面すると、このような生活必需型の銘柄へ資金が流れ、株価が上昇する傾向にあります。
宅配・テイクアウト
コロナによる外出自粛の影響で、宅配・テイクアウトの需要が高まっています。
多くの飲食業が苦難するなか、宅配・テイクアウトの需要増を取り込み、株価が上昇している銘柄があります。
その代表的なモデルとなったのが、マクドナルド(2702)でしょう。
日本マクドナルドHD(2702)
マクドナルドでは全店で店内飲食の中止に踏み切ったものの、宅配、テイクアウト、ドライブスルーでの営業を続け、多くの需要を取り込みました。
特にドライブスルーは車から降りずに、人と接触することなくテイクアウトができるとあり、多くの車が行列を作りました。
飲食業の株価が暴落するなかで、マクドナルドの株価はコロナ前よりも上昇する、異例の成功となりました。
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物流・通販
コロナの影響で、物流・通販の需要も高まっています。
スーパーやドラッグストアなどでは「買い占め」が起きたように、むしろ需要が高まっており、物流の稼働も増加しています。
下図は佐川急便グループの持株会社である、SGホールディングス(9143)の株価推移です。
SGホールディングス(9143)
チャート図から明らかなように、コロナの影響で、株価が急速に上昇しています。
また外出自粛の影響でネット通販の需要も高まっていることも、物流の稼働を増やしており、「楽天(4755)」の株価なども急速に上昇しています。
このように外出自粛の影響で、需要が増える業種もあるので、投資先によっては十分チャンスもあります。
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まとめ
以上により、今回はコロナで株価への影響が大きい業種について、5つの銘柄を例に解説させて頂きました。
ここまで紹介してきた5つの業種について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
株価の下落が大きい業種
✅観光・航空・ホテル業
✅小売・サービス・飲食業
株価が逆に上昇した業種
✅生活必需株
✅宅配・テイクアウト
✅物流・通販
このようにコロナの株価への影響は、業種によってかなりの差があります。
暴落している業種が目立つ一方で、逆にコロナをきっかけに、上昇した銘柄もあるのです。
外出自粛の影響で、むしろ需要が増える業種もあるので、投資先によっては十分チャンスもあります。
このような影響を早めに見極めて、なんとかコロナショックを乗り越えていきましょう。
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