FOMC後の展望を解説【22年12月】暴落の始まり

FOMC後の展望を解説【22年12月】暴落の始まり

 

はじめまして、投資家の関原大輔@sekihara_d)です。

今回は「FOMC後の展望」について解説し、2023年のマーケットを占っていきたいと思います。

 

投資の先生

 

🔳FOMC利上げはより高く、より長期化へ

✅23年末の金利見通しは5.00-5.25%

✅利上げ到達点が、市場予想よりも高い

✅2023年は、利下げをしない姿勢を誇示

✅利上げは高く、長期化される見通しに

 

🔳FOMC後、株価は下落トレンドへ回帰

✅FOMC後、米国株は下落が続いている

✅FRBは利下げの発言などしていない

✅市場が、下落トレンドへ戻っただけ

✅短期的な上昇に、惑わされないこと

✅今後もNASDAQの下落は続いていく

✅3月までは長期金利の上昇&ドル高へ

 

FOMC後の株価下落は、どこまで続くのかな・・・

今回は、そんな疑問にお答えしていきます。

 

FOMC後の株価が気になる

 

【結論】FOMC後の株価下落は、再び訪れる「暴落」の始まりです。

12月のFOMCで示された政策金利見通しは、より高く、より長期化が鮮明となりました。

これにより株価は下落、2023年へ向け、再び下落トレンドへの回帰が濃厚です。

今回は「FOMC後の展望」について解説し、2023年のマーケットを占っていきたいと思います。

 

【FOMC】利上げはより高く、より長期化へ

【FOMC】利上げはより高く、より長期化へ

 

それでは「FOMC後の展望」について、解説していきましょう。

まずは12月のFOMCの結果について、要点を解説していきます。

 

23年末の金利見通しは5.00-5.25%

まずは2023年末の政策金利見通しの中央値が、5.00-5.25%となりました。

これがマーケットへ、とても大きなインパクトを与えています。

利上げの見通しが市場予想よりも、より高く、より長期化となっているためです。

ここは重要なポイントなので、以下にもう少し詳しく解説していきましょう。

 

利上げ到達点が、市場予想よりも高い

まずターミナルレート(利上げ到達点)が、市場予想よりも高い見通しが示されました。

FOMC前におけるターミナルレートの市場予想は、4.75-5.00%が有力でした。

それが今回示されたドットチャートでは、5.0%以上の見通しが大半を占めたのです。

なかには5.25-5.50%や5.50-5.75%の予想もあり、かなりタカ派が優勢となりました。

 

FOMCドットチャート

FOMCドットチャート

(出典元:Let’s GOLD

 

2023年は、利下げをしない姿勢を誇示

そして利上げは大きさだけでなく、より長期化される見通しが示されました。

23年末の金利見通しが5.00-5.25%ということは、2023年は「利下げ」しないことを示唆しています。

FOMC前の市場予想では、23年後半にも「利下げ」される見通しが有力でした。

この利下げ期待が折られた点も、マーケットへ強い影響を与えています。

 

FOMCメンバーによる政策金利見通し

FOMCメンバーによる政策金利見通し

(出典元:Let’s GOLD

 

利上げは高く、長期化される見通しに

以上をまとめると、利上げはより高く、より長期化される姿勢が示されました。

これは引き締めの大きさ、期間ともに、市場予想を超えるものでした。

これにより景気後退リスクは勿論、不況期が長期化されるリスクも高まりました。

ではここからは、FOMC後の市況見通しについて解説していきましょう。

 

FOMC後、株価は下落トレンドへ回帰

FOMC後、株価は下落トレンドへ回帰

 

ここまで、FOMC(12月)の要点をおさらいしてきました。

ここからはFOMC後における、市況の見通しについて解説していきましょう。

 

FOMC後、米国株は下落が続いている

12月14日のFOMC後、米国株は下落が続いています。

FOMC後は3日続落、特に翌日15日のNASDAQは、▲3.2%と大幅下落となりました。

ここまで解説した通り、FOMCで引き締めの拡大・長期化が示されたためです。

以下に今回の株価下落について、もう少し深掘りしていきましょう。

 

FRBは利下げの発言などしていない

マーケットはあらかじめ、23年後半の利下げを予想していました。

この期待が折られた格好で、株価は下落へと転じています。

しかしFRBは元々「利下げする」などとは、一言も発していません。

これはマーケットが勝手に期待していただけの話であり、憶測で株価が上昇していたに過ぎません。

 

 

市場が、下落トレンドへ戻っただけ

元々マーケットは利上げによる引き締めを警戒し、2022年1月から下落を続けてきました。

そもそもはこの下落トレンドが、本来の中期的な流れ。

10~11月はマーケットが勝手に利上げ減速を期待し、株価が短期的に上昇したもの。

それが12月のFOMCで、また元の下落トレンドへ戻されただけです。

 

2022年の下落トレンド(S&P500)

2022年の下落トレンド(S&P500)

 

短期的な上昇に、惑わされないこと

上図チャートからも分かる通り、下落時には、短期的な反発が何度もある。

2022年のような下落トレンドでは、このような短期的上昇に惑わされないことが重要です。

自らに確固たる軸を持っていないと、すぐに一喜一憂してしまい、成果を上げることができません。

大事なのは短期的な値動きを気にせず、マーケットを中長期の視点で見ることです。

 

 

今後もNASDAQの下落は続いていく

そしてハイテク株主体のNASDAQは、今後も下落が続くと予想します。

政策金利が5%超へ引き上げられるのは、リーマンショック以来16年ぶりのこと。

今後は強い金融引き締めにより景気後退へ陥り、1年後には多くの企業業績が悪化します。

現在のような状況から暴落しなかったことは一度もなく、NASDAQは厳しさを増すでしょう。

 

 

3月までは長期金利の上昇&ドル高へ

今後も少なくても3月までは、政策金利の利上げが継続されるはず。

そうなれば3月までは、長期金利の上昇が続くと予想します。

長期金利が上がればハイテク株下落のほか、為替は再び「円安・ドル高」へ向かいます。

よってここから3月頃までは、株安・ドル高」が進むでしょう。

 

まとめ

以上により、今回は「FOMC後の展望」を解説し、今後の見通しを解説させて頂きました。

ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。

 

🔳FOMC利上げはより高く、より長期化へ

✅23年末の金利見通しは5.00-5.25%

✅利上げ到達点が、市場予想よりも高い

✅2023年は、利下げをしない姿勢を誇示

✅利上げは高く、長期化される見通しに

 

🔳FOMC後、株価は下落トレンドへ回帰

✅FOMC後、米国株は下落が続いている

✅FRBは利下げの発言などしていない

✅市場が、下落トレンドへ戻っただけ

✅短期的な上昇に、惑わされないこと

✅今後もNASDAQの下落は続いていく

✅3月までは長期金利の上昇&ドル高へ

 

【結論】FOMC後の株価下落は、再び訪れる「暴落」の始まりです。

12月のFOMCでは、FRBによる強い引き締め姿勢が、改めて誇示されました。

FOMC後の株価は下落へ転じており、今後もしばらくは下落が続くと予想します。

利上げの最終局面はまだこれからであり、企業業績の悪化等、今後もしばらく厳しい市況が続くでしょう。

 

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