はじめまして、投資家の関原大輔(@sekihara_d)です。
今回は「三菱ケミカルの株価」の今後について、上昇する5つの理由を解説していきたいと思います。
🔳三菱ケミカルの株価はどうなる?株価と業績を分析
✅三菱ケミカルHDとは?
✅株価は3年で半値に下落
✅3期連続の減益で赤字に
🔳三菱ケミカルの株価が今後、上昇する5つの理由
✅すでに最悪の時期は脱した
✅今後は増収・増益の見込み
✅今後の配当も、再び増配へ
✅株価は、かなり割安な水準
✅今後も長期的な成長へ期待
「三菱ケミカルの株価は、今後どうなるかな・・・」
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
【結論】三菱ケミカルの株価は、今後も必ず上昇を続けます。
これまで業績悪化が続いていた同社ですが、すでに最悪の時期は脱しています。
今後は「増収・増益」となることが確実であり、配当も再び増配されるでしょう。
今回は「三菱ケミカルの株価」の今後について、上昇する5つの理由を解説していきたいと思います。
三菱ケミカルの株価はどうなる?株価と業績を分析
それでは「三菱ケミカルの株価」の今後について、予想していきましょう。
まずは同社における概要と、株価と業績の現状から整理していきましょう。
三菱ケミカルHDとは?
三菱ケミカルホールディングスは、連結売上高が3兆円を超える、国内最大の総合化学企業です。
同社は三菱化学と三菱ウェルファーマの持ち株会社として、2005年に設立・上場されました。
三菱ケミカルHDの4事業会社
- 三菱ケミカル
- 田辺三菱製薬
- 生命科学インスティテュート
- 日本酸素ホールディングス
三菱ケミカルHDは、持ち株会社として上記4つの事業会社と、そのグループ会社により構成されています。
2020年における化学業界での業績順位は、273億ドルで世界第8位となっています。
株価は3年で半値に下落
それでは早速、三菱ケミカルの株価を見ていきましょう。
三菱ケミカルの株価は、2018年からの3年間で大きく下落しました。
下図に直近10年間における、三菱ケミカルの株価チャートを示します。
三菱ケミカルHD(4188)株価チャート_10年
同社の株価は2018年1月には、一時1,300円を超えるまでに上昇しました。
しかしそこから大きく下落し、2020年には600円を割り込むまでに下落しています。
たったの3年間で、株価が半値以下となってしまったのです。
ではこの株価の暴落は、果たして何が要因となったのでしょうか?
3期連続の減益で赤字に
三菱ケミカルの株価が下落した原因は、業績の低迷です。
下図に、三菱ケミカルの業績推移を示します。
三菱ケミカルHD(4188)業績推移
(四季報 21年6月18日更新)
三菱ケミカルHD(4188)純利益の推移
(単位:百万円)
図下には、同社における純利益の推移を示しています。
上図の通り同社の純利益は、2018年より3期連続の減益が続いています。
そしてついに20年度(21年3月期)の純利益は、▲75億円の赤字へと転落してしまいました。
三菱ケミカルの株価下落は、この業績の落ち込みが要因といえます。
三菱ケミカルの株価が今後、上昇する5つの理由
ここまで三菱ケミカルにおける、株価と業績の現状について整理してきました。
これまで低迷が続いた同社の株価ですが、今後は必ず上昇を続けます。
以下に株価が上昇する5つの理由について、1つずつ解説していきましょう。
すでに最悪の時期は脱した
先ほど、三菱ケミカルの業績低迷について解説してきましたが、すでに最悪の時期は脱しています。
下図に、三菱ケミカルの業績推移と見通しを示します。
三菱ケミカルHD(4188)業績推移
(単位:億円)
上図には、売上と利益の推移が1つのグラフに示されています。
これによれば、コロナの影響で赤字決算となった21年3月期が「最悪期」となったことが分かります。
上図の通り、今後の業績は回復へ向かうことが確実で、これからV字回復が進む見込みです。
今後は増収・増益の見込み
三菱ケミカルの業績は、これから増収・増益が続いていく見込みです。
下図に、三菱ケミカルの業績推移と見通しを示します。
三菱ケミカルHD(4188)業績推移と見通し
(単位:百万円)
上図には会社予想に加え、アナリストによるコンセンサス予想値も示されています。
これによれば22年3月期の業績予想では、大幅な増収・増益となる見通しです。
さらにその後の23年3月期の予想においても、連続増収・連続増益が続く見込みです。
このような形で増収・増益が続いていけば、三菱ケミカルの株価は、必ず上昇を続けるでしょう。
今後の配当も、再び増配へ
三菱ケミカルの配当金は、これから業績が上向けば、再び増益へと転じる見込みです。
下記に三菱ケミカルにおける、配当金の推移と見通しを示します。
三菱ケミカル(4188)配当金の推移
17年3月期 | 20円 |
18年3月期 | 32円 |
19年3月期 | 40円 |
20年3月期 | 32円 |
21年3月期 | 24円 |
22年3月期(予想) | 24~30円 |
23年3月期(予想) | 24~35円 |
これまでは業績の低迷に連動して、配当金の減配が続いてきました。
しかし今後の業績は増益となることが確実であり、配当金の増配にも期待が持たれます。
上図の予想値においても、これから業績の回復とともに、配当金も少しずつ増配される見通しです。
これから配当金も増配となるようなら、三菱ケミカルの株価は、さらなる上昇を続けるでしょう。
株価は、かなり割安な水準
三菱ケミカルの株価は、まだかなり割安な水準にあります。
下記に三菱ケミカルの株価指標について、日経平均との対比を示します。
株価の指標(2021年8月時点)
日経平均 | 三菱ケミカル | ||
PER(会社予想) | 倍 | 13.1 | 13.4 |
PBR | 倍 | 1.2 | 1.0 |
配当利回り | % | 2.0 | 2.6 |
これによれば、PERはまだ平均値と同水準であり、PBRは平均値より2割も割安な水準です。
また配当利回りも平均値より3割ほど高く、株価が割安であることを示しています。
よってこれから増益が続いて増配となれば、株価はさらに割安となります。
予想通りに増収・増益が続けば、株価は必ず上昇するでしょう。
今後も長期的な成長へ期待
三菱ケミカルの業績は、これから長期的にも成長が続く見込みです。
下図に同社が公開している、中期経営計画の一部を示します。
三菱ケミカルの経営計画では、2025年度を目標に、事業規模を大幅に拡大させる計画です。
特に成長性の高い「機能商品」や「ヘルスケア」の事業において、大きな成長が期待されています。
このような形で持続的な成長が続けば、三菱ケミカルの株価は、さらなる上昇を続けるでしょう。
まとめ
以上により、今回は「三菱ケミカルの株価」の今後について、上昇する5つの理由を解説してきました。
ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
🔳三菱ケミカルの株価はどうなる?株価と業績を分析
✅三菱ケミカルHDとは?
✅株価は3年で半値に下落
✅3期連続の減益で赤字に
🔳三菱ケミカルの株価が今後、上昇する5つの理由
✅すでに最悪の時期は脱した
✅今後は増収・増益の見込み
✅今後の配当も、再び増配へ
✅株価は、かなり割安な水準
✅今後も長期的な成長へ期待
【結論】三菱ケミカルの株価は、今後も必ず上昇を続けます。
同社の業績はこれまで低迷が続いてきましたが、すでに最悪の時期は脱しています。
今後は増収・増益が続くことが確実となっており、配当金の増配にも期待が持たれます。
予想通りに「増収・増益・増配」が続けば、三菱ケミカルの株価は、必ず上昇を続けるでしょう。