投資信託は積立と一括のどちらが良いのか【徹底解説】

投資信託は積立と一括のどちらが良いのか【徹底解説】

 

はじめまして、投資家の関原大輔@sekihara_d)です。

今回は投資信託の「積立と一括投資」について、どちらが良いかを徹底解説していきたいと思います。

 

投資信託の先生

 

🔳投資信託の積立と一括【積立はリスクが小さい】

✅積立投資はリスクが小さい

✅下落相場なら、積立が無難

 

🔳投資信託の積立と一括【一括投資のメリットは】

✅上昇相場なら一括がベスト

✅上級者は下落相場でも一括

 

🔳投資信託の積立と一括【リスクへの対処法】

✅基本的に積立なら失敗はない

✅一括投資で失敗した時の対処法

✅右肩上がりの市場へ投資しよう

 

投資信託って、積立と一括のどちらが良いのかな・・・

今回は、そんな疑問にお答えしていきます。

 

投資信託の積立と一括について知りたい

 

【結論】初心者には積立が無難、一括投資はリターンを求める上級者に適します。

積立投資は購入時期を分散できるため、価格変動リスクが小さく、初心者に適しています。

一括投資は相場を予測できる上級者に適していて、成功すればリターンを大きくすることができます。

今回は投資信託の「積立と一括投資」について、どちらが良いかを徹底解説していきたいと思います。

 


 

投資信託の積立or一括【積立はリスクが小さい】

投資信託の積立or一括【積立はリスクが小さい】

 

それでは投資信託の「積立と一括投資」の違いについて、解説していきましょう。

まずは積立投資のメリットから、順番に解説していきましょう。

 

積立投資はリスクが小さい

積立投資における最大のメリットは、リスクを小さくできることです。

下図に、積立投資のイメージを示します。

購入時期を期間ごとに分散できるため、下落時にも買付けでき、平均価格を平準化することができます。

 

積立投資のイメージ

(出典元:SBI証券

 

積立投資は基本的に、初心者に最適な投資法です。

積立なら自動的に買付けが行われるため、値動きを予測したり、購入時期を検討する必要がありません。

値動きを予測するのは上級者でない限り難しいため、ほとんどの人は積立にしておく方が無難でしょう。

 

下落相場なら、積立が無難

また積立投資は、特に下落相場の場合にメリットを発揮します。

下図に、下落相場における積立投資のイメージを示します。

 

下落相場の積立投資

 

このように下落相場においては、下落すればするほど安い価格で購入できるため、積立投資が有利です。

下落相場では初期の段階で一括投資をしてしまうと、ダメージが大きくなってしまいます。

このリスクを回避するために積立投資を活用すれば、下落相場でも、安定した運用ができるでしょう。

 

投資信託の積立or一括【一括投資のメリットは】

投資信託の積立or一括【一括投資のメリットは】

 

ここまで、積立投資のメリットについて解説してきました。

ここからは、一括投資のメリットについて解説していきましょう。

 

上昇相場なら一括がベスト

投資対象が上昇相場にあるなら、積立よりも一括投資の方が利益は上がります。

分かりやすい事例として、下図に米国株S&P500指数の1年チャートを示します。

 

米国株S&P500株価チャート_1年

米国株S&P500株価チャート_1年

 

米国株のように右肩上がりの相場においては、早期に一括投資した方が、結果的にリターンは上がります。

このような上昇相場で積立投資をした場合には、ただ利益を減らしてしまうだけです。

よって上昇相場においては、間違いなく一括投資の方が利益は上がります。

 

上級者は下落相場でも一括

さらに上級者の場合においては、下落時においても一括投資を活用します。

上級者であれば、ある程度、値動きを予測できるためです。

分かりやすい事例として、下図に米国株S&P500指数の3年チャートを示します。

 

米国株S&P500株価チャート_3年

米国株S&P500株価チャート_3年

 

上図は2020年3月に発生した、コロナショックによる暴落です。

上級者であれば、この時期が絶好の買い時であることを熟知しているため、ここで一括投資を実行します。

このような形で一括投資を活用できれば、積立投資よりもリターンは遥かに高まります。

ある程度の経験を積み、値動きを読めるようになってくれば、積立よりも一括投資の方がおすすめです。

 

投資信託の積立or一括【リスクへの対処法】

投資信託の積立or一括【リスクへの対処法】

 

ここまで積立投資と一括投資における、それぞれのメリットについて解説してきました。

ではそれぞれの投資法において、リスクはないのでしょうか?

ここからは、積立と一括のそれぞれにおける「リスクへの対処法」について解説していきます。

 

基本的に積立なら失敗はない

まずは、積立投資のリスクについて。

積立であれば、長期投資に徹することができれば、基本的に失敗することはありません。

先述した通り、積立なら下落時にも買い続けることができるので、下落相場でも負けにくいです。

もちろん上昇相場であれば、なお負けることはありません。

長期投資が絶対条件

ただし最低限の条件として、積立投資は、数年から数十年の長期投資を続けることが前提です。

積立投資は長期で積み立てることで、はじめて威力を発揮します。

そして「長期×積立」を貫き通すことができれば、基本的に失敗することはないでしょう。

 

一括投資で失敗した時の対処法

次に、一括投資をする場合のリスクについて。

一括投資で失敗しそうになる事例は、下落相場の途中で一括投資をしてしまうパターンです。

下図に、下落相場における一括投資のイメージを示します。

 

下落相場の一括投資

 

上図のようなタイミングでの一括投資は、基本的に失敗したパターンといえます。

しかしこのような事態に陥った場合でも、下記のような対処を講じることで、リスクを回避できます。

 

  • 長期投資に徹して、相場の回復を待つ
  • 下落した後も買い増して、平均価格を下げる

 

少し投資時期を誤ったとしても、長期投資に徹していれば、相場はたいてい回復します。

また投資した後も下落するようなら、さらに買い増しをして、平均価格を下げる手法も考えられます。

いずれにおいても長期投資に徹することで、大抵の場合はリスクを回避できます。

一括投資で多少の失敗をしても、対処法はあるので大丈夫です。

 

右肩上がりの市場へ投資しよう

最後に根本的なリスク対処として、持続的な成長市場へ投資するようにしましょう。

積立にしても一括投資にしても、投資先が成長してくれれば、どちらにおいても負けないからです。

ここで成長市場の代表例として、今回何度も取り上げている、米国株S&P500の長期チャートを示します。

 

米国株S&P500株価チャート_10年

米国株S&P500株価チャート_10年

 

米国株のような成長市場なら、積立でも一括でも、いつ買っても大丈夫です。

このように根本的な話として、右肩上がりの市場を選んでおけば、安心して運用することができます。

皆さんもぜひ、運用先のパフォーマンスを見直してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

以上により、今回は投資信託の「積立と一括投資」について、どちらが良いかを徹底解説してきました。

ここまで解説してきた項目について、最後にもう一度おさらいしておきましょう。

 

🔳投資信託の積立と一括【積立はリスクが小さい】

✅積立投資はリスクが小さい

✅下落相場なら、積立が無難

 

🔳投資信託の積立と一括【一括投資のメリットは】

✅上昇相場なら一括がベスト

✅上級者は下落相場でも一括

 

🔳投資信託の積立と一括【リスクへの対処法】

✅基本的に積立なら失敗はない

✅一括投資で失敗した時の対処法

✅右肩上がりの市場へ投資しよう

 

【結論】初心者には積立が無難、一括投資はリターンを求める上級者に適します。

積立投資はリスクが小さく「長期×積立」であれば、ほぼ失敗することはありません。

一方でリターンの最大化を図るには、一括投資が欠かせません。

ただし一括投資は値動きを読める上級者でないと難しいため、初心者には積立投資が無難でしょう。